トランプ・タンブル電話会談内容米紙で暴露

公式発表内容と漏洩内容に大きなギャップ

 2017年1月、ドナルド・トランプ新米大統領就任直後にマルコム・タンブル豪首相がトランプ大統領に電話し、主としてバラク・オバマ前大統領時代に交わした難民交換協定について話し合ったが、激しいやりとりの結果、1時間の会談予定が20分ほどで切り上げられた。

 8月4日付のABC放送(電子版)は、ワシントン・ポスト紙が20分ほどの電話会談内容の書き起こしを掲載したとして、その内容を報じた。米ホワイトハウスでは、トランプ大統領が「電話でエンリコ・ペナ・メキシコ大統領の賞賛を受けた」、「電話でボーイスカウト大会での演説に賞賛を受けた」と語っていたが、いずれも事実と違えていることが明らかにされており、大統領周辺からの漏洩が続いていることを示している。

 会談では、トランプ大統領がタンブル首相に、「君の移民政策は私の強硬な政策より悪い」と発言、さらに、難民交換協定を、「ridiculous、rotten、stupid」などの言葉で形容している。さらに、タンブル首相に対して、「この電話は今日もっとも不愉快な電話だ」と言った後で通話を切っている。

 豪政府はオバマ政権との協定で、オーストラリア側からはマヌス島とナウルに抑留されたままになっている難民をアメリカが引き取り、オーストラリアは中米難民をアメリカから引き取ることになっている。

 ホワイトハウスは、書き起こし漏洩について、「大統領の電話会談内容が漏洩されたことは国家安全保障問題だ」としている。

 大統領と他国の首脳の電話会談内容がメディアに漏洩されたことはきわめて異例で、ABC放送は、この書き起こしを手に入れたワシントン・ポスト紙のグレッグ・ミラー記者の、「書き起こし全文を読めば、非常にとげとげしい会話だということは明らかだ。怒り狂っており、露骨な敵対心だ。トランプにとっては、これは自分がどう見られるかということだ。彼にとって、難民の苦難や運命などどうでもいいことだ。タンブルは少しましに見えるかも知れないが、彼も難民のことなど考えておらず、この協定を維持すること。収容センターを空にすることだけしか考えていない。トランプがこの協定をまったく理解していないことがよく分かる」と語っている。

 また、書き起こしによれば、タンブル首相は、「ノーベル賞受賞者であっても、難民船で来ればオーストラリアに定住することはできない」と語り、それに対して、トランプ大統領が、「それはいい考えだ。私達もそうしよう」と答えている。
■ソース
Donald Trump told Malcolm Turnbull ‘you are worse than I am’ on refugees during call, leaked transcript reveals

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