尊厳死法案、VIC州議会下院を通過

延々26時間の延長審議の後

 VIC州議会に提出されていた尊厳死法案は、延々まる一日を超え、26時間にわたるマラソン審議の後、下院を通過した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 「自発的援助死」法案は、党議拘束を外した自由投票に委ねられ、賛成47票対反対37票で可決された。

 採決では労働党議員の大多数、緑の党2人、無所属2人、保守連合少数が賛成票を投じた。下院通過後は議員40人の上院に送られ、2週間ほどで審議されることになるが、上院も議員数は与野党伯仲している。

 上院でも法案が通過した場合、年齢19歳以上(19歳を含む)の末期患者で痛みが激しく、かつ余命を1年以下と宣告された者は、致死性の薬物を用いて自殺することができるようになる。

 この法案では、苦痛の大きい末期患者にもっとも適した苦痛を緩和する致死性の薬物、ネンブタールの合法化はうたっていない。

 ダニエル・アンドリューズ州首相は、この法案の推進者であるジル・ヘネシー保健相の努力を誇りに思うと語り、「この問題については長い時間をかけて議論を続けてきた。この議論では十分な真摯さと敬意を注ぐことができたと考えている。

 同じ労働党議員でもジェームズ・メルリノ州副首相は反対票を投じている。

 議場では反対派が10を越える条文や100を越える条文修正を提案し、しばしば白熱した議論が交わされた。

 上院は、緑の党5人、理性党1人、西部選挙区無所属1人、労働党10人、自由党2人が法案支持確実と見られており、法案成立に必要な21人には後2人を確保する必要がある。

 かつて、北部準州自治議会が安楽死法制定にこぎ着けたがジョン・ハワード連邦首相がこの法を廃止した。しかし、連邦政府の直轄地である準州と異なり、連邦首相は州法を無効にする権限はない。
■ソース
Euthanasia: Voluntary Assisted Dying Bill passes Victoria’s Lower House after 26-hour debate

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