タンブル外遊中はビショップ外相が首相代理に

ジョイス副首相議員失格で国民党から立てず

 保守連合連邦政権では多数与党の自由党党首が連邦首相を務め、少数与党の国民党党首が連邦副首相を務める慣行になっている。これまでマルコム・タンブル自由党党首が連邦首相、ジュリー・ビショップ自由党副党首が外相を務め、バーナビー・ジョイス国民党党首が連邦副首相、フィオーナ・ナッシュ国民党副党首が自治相を務めてきたが、10月27日、連邦高裁が、憲法第44条に基づく議員二重国籍問題について、ジョイス、ナッシュ両議員を含めた5議員の議員当選無効判決を下した。そのため、連邦副首相の席が空席になってしまった。この2人の次に来る席次の議員はナイジェル・スカリオン先住民族担当相がいる。

 連邦政府は、タンブル連邦首相は間もなくイスラエルを訪問することになっており、その間、ビショップ外相が首相代理を務めると発表した。また、タンブル首相は、「スカリオン議員もこの措置には不満を感じていない」と語っている。

 国民党議員の間では、スカリオン議員が首相代理を務めるべきという意見もあるが、政府は、「ジョイス氏は議員資格を失ったが、今も連邦国民党党首であり、12月2日にニューイングランド選挙区の補欠選挙が行われるまでジョイス氏のために副首相の席を空席にしておくべきであり、その次に位置しているのはビショップ議員だ」と発表している。

 一方、自由党議員には、「今回二重国籍問題で政権を危うくしたのは国民党議員の失策だ」との不満も挙がっている。

 野党労働党のタニア・プリバセク党首代理は、「首相代理人事に24時間近くもかかったのは異様なことだ。そもそも、オーストラリアのような国でこのような混乱が起きるのがおかしい」と語っている。

 ジョイス氏は既に12月2日の補欠選挙に向けて選挙活動を始めており、同情票が集まるものとみられている。また、強敵と見られていたトニー・ウィンザー氏は今回は出馬しないと明言している。
■ソース
Julie Bishop to become acting prime minister in Malcolm Turnbull’s absence

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