ダットン内務相、「南ア白人農場主に救いの手を」

南ア政府、「わが国では誰も迫害されていない」

 被白人系難民認定希望者には厳しく、「市民権取得の英語試験を厳しくすべき」などと発言してきた元移民相、現在はさらに管掌分野を広げ、連邦政府内でももっとも強力な地位と言われているピーター・ダットン内務相が、3月14日には、「南アフリカの白人農場主は暴力と土地無賠償収用の危機にさらされている。オーストラリアの先進国が彼等を救うべきだ」と発言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 南アフリカ政府はダットン大臣の発言を否定し、「わが国では誰も危険にさらされていない」と声明している。

 しかし、ダットン大臣は、「テレビのニュースを見て、記事も読み、南アの白人農場主らが恐ろしい状況にさらされていることを確信した」として、省職員に南アの白人農場主らをオーストラリアに引き取る方法の調査を命じた。

 ダットン大臣の情報源は主として、南アの大部分の農地を握っている少数派白人アフリカーナーの利害を代表する右翼グループ、アフリフォーラムで、「南アでは白人農場主は他の社会グループに比べると4倍の高率で殺害されている」と主張しているが、この数字は他の筋からの裏付けがなく、その信頼性も疑われている。

 ダットン大臣はニューズ・コープ・メディアに、「人々は助けを必要としているし、あの人々は我々のような文明国の助けが必要だ。彼等のような人々のためのビザ枠もあり、それが適用でないか調べさせている」と語っている。

 キム・カー労働党連邦上院議員は、「政府が人道移民プログラムに関心を持つことはありがたいことだ。その場合、移民の受け入れに人種的な差別がないようはっきりさせたい。政府も同じ考えだろうと思う」と語っている。

 南アフリカ政府だけでなく、白人農場主グループの利害を代表するアフリフォーラムは、ダットン大臣の配慮に感謝しつつも、「サウス・アフリカンのほとんどはこの土地にとどまることを望んでいる。問題を国内で解決するよう望んでおり、外国に行くことは考えていない。オーストラリア政府は南アフリカ政府と話し合うべきだろう」と語っている。
■ソース
Peter Dutton wants Australia to help white South African farmers who he says are facing violence, land seizures

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