ティラーソン米国務長官罷免を本人より先に知る

ジュリー・ビショップ豪外相が明かす

 レックス・ティラーソン米国務長官が外遊先にいる時にドナルド・トランプ米大統領のツイートで罷免される直前、ジュリー・ビショップ豪外相は、ホワイトハウスからの電話でティラーソン長官が間もなく罷免されることになると伝えられた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ビショップ外相は、「電話の主はホワイトハウスに近い米政府筋」とのみ語っており、大統領とその長官の間でさえコミュニケーションの断絶がある現在のホワイトハウスで豪政府に国務長官罷免を長官本人より先に知らせるというのは異例のことと述べられている。

 また、政府高官、ホワイトハウス内側近の移り変わりが激しい現トランプ米政権にあっても、オーストラリア政府と米政府の間のコネクションが無事に存続している証拠でもある。

 これまでもティラーソン氏は、気候変動問題、イランや北朝鮮との核問題交渉などで意見の対立が公になっており、ティラーソン氏がトランプ大統領を「まぬけ」と呼んだことも大々的に報道されており、罷免があったことよりも、これまで罷免がなかったことの方が驚きだという評論家もいる。

 オーストラリアに限らず、アメリカの安定したリーダーシップを求める友好国は、トランプ政権内の人事に、「次は誰?」と考えている。

 ABC放送(電子版)は、ティラーソン氏とトランプ政権閣僚のジム・マティス国防長官、スティーブン・マヌーチン財務長官の間で「心中盟約」が交わされていたとする「フェーク・ニュース」はかなり信憑性を持って伝えられており、「3人のうち、誰か1人が罷免されることがあれば他の2人も辞職する」とささやかれている。

 この3人は、「分別の枢軸(すうじく)」とか、「大人の枢軸」と呼ばれ、トランプ大統領が好き勝手な発言をしている時に慎重、沈着、プロセス中心の政策を進めることで政権をとりまとめてきたとされている。

 ティラーソン氏の後継者に決まったマイク・ポンペオ元CIA長官は、キャンベラの政界、情報機関の間でもよく知られた人物と伝えられている。
■ソース
Rex Tillerson didn’t find out he was leaving the White House until after Julie Bishop

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