週に1件の苦情処理で年俸20万ドル

アボット連邦首相が設立した反風力発電機関

 風力発電を「見た目も醜悪で騒音がひどい」と嫌ったトニー・アボット元連邦首相が設立した「風力発電に関する苦情処理」のコミッショナーの職がパートタイムながら年俸$205,000であり、その仕事の内容も、週に1件程度の風力発電所に対する苦情を処理するというもので、しかも、そのほとんどが「まだ建設されていない」風力発電施設に関するものだという調査結果が報道されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 この調査はClimate Change Authorityが行ったもので、報告書は、「機関の仕事は期待を上回る成果であり、向こう3年は予算を増額し、太陽光発電に関する苦情も担当すべき」としている。

 このコミッショナー制度は2015年10月に設立され、風車タービンの騒音や健康問題の苦情に対処するもので、グレッグ・ハント前環境相がアンドリュー・ダイヤー氏を任命し、3人の職員を雇用、3年間の予算は200万ドルを超えると推定されている。

 「風車タービンの低周波音は周辺住民の健康問題を引き起こす」との説は根強いが、豪医師会(AMA)も、National Health and Medical Research Councilも、「そのような説は実証されていない」としている。また、風力タービンは住宅から一定距離を置くよう法的規制がある。

 1年間に寄せられた苦情のうち145件はコミッショナーが解決しており、そのうち52件は苦情提出者がそれ以上の追及をしなかったために解決しており、84件はコミッショナーが苦情提出者に情報を提供することで解決している。残りは1人の苦情提出者が複数の苦情を出していたもの。

 2016年にフェアファクス・メディアがダイヤー氏にインタビューしており、そこで、ダイヤー氏は、「現地に車を走らせ、地図をチェックし、風力発電所や住民と1日中接し、モーテルに帰るという作業を行っている」と語っている。
■ソース
Part-time bureaucrat on $205,000 resolved one wind farm gripe a week

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