連邦政府、バヌアツに高速海底ケーブル敷設提案

バヌアツ首相訪豪で「中国基地ない」と言明

 今週、バヌアツのシャーロット・サルワイ首相がオーストラリアを訪れ、首相その他の閣僚と会談した。この会談を受けて、オーストラリア政府はバヌアツに高速海底インターネット・ケーブル敷設の援助を行うことも検討すると発表した。

 バヌアツの海底インターネット・ケーブルはすでに敷設が始まっているが、6月に入って連邦政府はバヌアツに近いソロモン諸島と海底ケーブル敷設協定を結んでいる。この海底ケーブルはソロモン諸島とオーストラリア大陸を結ぶケーブルで中国企業のファウェイ社が請け負っていたが、元中国解放軍軍人が設立し、中国政府とつながりの強いファウェイ社が通信生命線を握ることにオーストラリア政府は神経を尖らしており、ソロモン諸島政府ともファウェイ社を排除し、オーストラリア政府が1億3,600万ドルを負担して4,000kmの海底ケーブル敷設を行うことで合意した。

 サルワイ首相とマルコム・タンブル豪首相との会談に先立ち、バヌアツのジョサム・ナパト・インフラストラクチャ担当相がバヌアツのインターネット・ケーブル敷設計画にオーストラリアの援助を仰ぎたい旨を示していた。また、サルワイ首相も海底ケーブルについてオーストラリアの援助要請を伝えていた。

 コンチェッタ・フィエラバンティ=ウェルズ上院議員は、「オーストラリアは喜んでその可能性を検討する。そのためにバヌアツの通信産業の調査と要求条件の分析が必要になるだろう。政府は太平洋地域にとって優れた通信システムが重要なインフラストラクチャになっていることをよく認識している。バヌアツのニーズを的確に支援したい」と語っている。

 4月にはオーストラリアのメディアが、「中国が太平洋地域での中国軍の存在を拡大したがっている」と報道しており、中国、バヌアツ両政府がこの報道を否定していた。

 一方、太平洋地域の主導団体、Pacific Islands Forumのデーブ・メグ・テイラーは、「太平洋諸国は、太平洋地域に中国の影響力が広がることに対するオーストラリア政府の懸念を利用して要求を出してきている。しかし、私が首相なら同じようにするだろう」と語っている。
■ソース
Federal Government flags willingness to help Vanuatu with high-speed undersea internet cable

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