トランプ大統領、アナポリス市長の「半旗」要請断る

これまでの慣例に違え、新聞社大量射殺事件に

 メリーランド州アナポリス市で男がキャピタル・ガゼット紙の事務所に散弾銃を持って押し入り、5人を殺害した事件でオーストラリア人のアナポリス市長がホワイトハウスに「全国で殺害された5人の新聞社員に敬意を表して半旗を掲げるよう」要請したが、ドナルド・トランプ大統領がこれを拒否したことが伝えられている。

 フロリダ、テキサス両州で起きた高校での大量射殺事件ではトランプ大統領は半旗の掲揚を命じていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ギャビン・バックリー・アナポリス市長はパース育ちで、1992年にアメリカに渡り、2017年に市長に選ばれた。バルティモア・サン紙のインタビューに答えて、バックリー市長は、「当然、大統領の回答は残念なことだ。悲劇に境界線はあるのだろうか。この事件は新聞社に対する攻撃であり、言論の自由に対する攻撃だ。どの悲劇とも同じように重大な事件ではないのか」と語っている。

 メリーランド州知事は、州旗を半旗にするよう命令を出したが、先週にはバックリー氏は、「キャピタル・ガゼット紙襲撃事件は全国的に弔意を受けるべきだ。州旗が半旗になっているのに国旗が全旗というのは眼につく。この事件には全国的に注目が寄せられており、大統領もそのことは承知しているはずだ」と語っている。

 6月28日、ジャロッド・ウォレン・ラモス(38)容疑者は、同新聞社の裏口を外からロックし、玄関から散弾銃を持って押し入り、銃を乱射して社員5人を殺害し、間もなく駆けつけた警察官に逮捕された。ラモス容疑者は、過去にストーキング行為などで新聞に報道されたことがあり、名誉毀損で同紙を訴えたが敗訴しており、同紙に怨恨を持っていたと伝えられている。

 バックリー市長は、「大統領の承認なしで国旗の半旗掲揚を無理押ししないようにと言われている。この問題では国民を分裂させることにもなりかねず、人々の怒りをかき立てることは望まない」と語っている。

7月3日オーストラリア東部時間帯深夜、ABC放送は、ホワイト・ハウスが国旗の半旗掲揚を命じたことを報じている。
■ソース
Donald Trump declines Australian Mayor’s request to lower flags for Capital Gazette victims

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