「トランプ大統領にならって豪もパリ協定から離脱を」

アボット前連邦首相がまた自分の政府に異を唱える

 トニー・アボット前連邦首相は、首相現役時代の2015年に支持し、署名したパリ気候変動協定から離脱するべきだと語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 現在与党保守連合のバックベンチ議員を務めるアボット氏は気候変動問題でしばしば意見が変わることで知られているが、地球温暖化肯定派のマルコム・タンブル氏に首相の座を追われて以来、地球温暖化懐疑傾向と新石炭火力発電所建設論を強めている。

 7月3日にスカイ・ニューズに出演して語ったアボット氏は、政府案のNational Energy Guarantee(NEG)法案が提出されれば反対票を投じると宣言している。

 また、2015年の署名時にはパリ協定について「経済と環境への責任とのバランスが取れた内容」と語っていたが、2018年7月には「現在のわが国の最善の行動はパリ協定から離脱すること。アメリカが離脱することを知っていれば、また、再生可能エネルギーがわが国の発電事業や産業に及ぼす経済的損失を知っていれば決してパリ協定に署名はしなかっただろう」と語っている。

 しかし、ジュリー・ビショップ外相は直ちに「わが国が協定に署名するなら協定を遵守する」と反論しており、タンブル首相も「NEGは全方向から支持を受けている。これだけ幅広く支持を受けたエネルギー政策は他に知らない」と語っている。

 アボット氏はしばしばアラン・フィンケル首相科学顧問の報告書の「わが国が温室化ガス排出量を減らしても気候にはほとんど影響がない」という箇所を引用して自説の根拠にしているが、フィンケル博士は、「文脈を無視してねじ曲げている」と批判しており、「わが国の排出量は全体の1.3%でしかなく、数字の上ではごくわずかだが、もし、すべての国が自分のところが排出量を減らしても大した違いはないと考えて排出量削減に努力しなければ何の成果も得られないだろう。選挙で自分が投票しなくても何の違いもないとみんなが考えるようならもう民主主義は成り立たないのと同じことだ。私のコメントはそういう意味だ」と語っている。
■ソース
Tony Abbott wants Australia to pull out of the Paris Climate deal he supported as PM

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