「二度とオペラ・ハウスを宣伝に使わない」

レーシングNSWのCEOが市民の猛反撃に驚愕

 レーシングNSWが「エベレスト」杯競馬の宣伝にオペラ・ハウスのタイル屋根を使おうとしたことは、ラジオ・ジョッキーのアラン・ジョーンズ氏がオペラ・ハウスのCEOをラジオ番組で罵倒したことで市民の憤激を買う結果になった。10月9日には「オペラ・ハウスを守り、ルイーズ・ヘロンCEOを守れ」の申請書に30万人の署名が集まり、同日夜には1000人を超える市民がオペラ・ハウス周辺に集まってタイル屋根を懐中電灯などで照らして競馬広告をかすませるという大規模な市民の運動になった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 10月10日にはグラディス・ベレジクリアンNSW州首相が「困惑している」と語り、ジョーンズ氏は、「子供じみた真似」と語ったが、レーシングNSWのグレアム・ヒントンCEOは、「市民の猛反撃に驚いた。今後、オペラ・ハウスを競馬の宣伝に使うことはないだろう」と語り、「ジョーンズ氏に対して反発するのは根拠がない」とも語っている。

 さらに、「昨夜でどんな内容が映写されるかはみんなが見たと思う。これですべて終わりにしたい。エベレスト杯は少しは刺激的なものにして世界に知られるレースにしたいと思っている。今回のことでいくらか勉強になった」と語っている。

 また、「オペラ・ハウスは二度と使わないだろうが、プロモーションでは話題性を持たせることを考える」と語っている。

 最終的に署名は311,320人分が集まり、発起人のマイク・ウッドコック氏は、「市民が意思表示することができた。ビル・ショーテン労働党党首は、来年、労働党政権ができればこういうことは二度と起こさせないと語っているように、今回のできごとを選挙公約にまで変えることができた。今度また同じようなことが起きたら、また市民が意思表示するだろう」と語っている。

 奇しくも今週は賭博中毒という社会問題に対する市民の認識を高めるResponsible Gambling Awareness(責任をわきまえた賭博の意識向上)週間にあたっている。
■ソース
Opera House backlash ‘surprised’ Racing NSW chief, building unlikely to be used for promotions again

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