NSW州政府、「連邦政府の協力なしでも進める」

ニューカッスル・シドニー・キャンベラ高速鉄道計画

 30年以上前から選挙が近づく度にシドニー、キャンベラを結び、南北に延びる「高速鉄道計画」が取りざたされ、しばらくするとまた棚上げになる、ということが繰り返されてきた。しかし、シドニー都市圏の鉄道開発計画を続けるグラディス・ベレジクリアンNSW州政権は、新高速鉄道網建設計画は過去の鉄道建設案とは違って今度こそほんものだと語っている。

 ベレジクリアン州首相は、「今度は連邦政府や他州の参加を待たない。NSW州は待ちくたびれた。今度は独自に計画を進める」と語っている。

 また、シドニーを起点とする鉄道網は現在4つのルート案が出されており、移動所要時間を最高75%短縮できると語っている。

 一つは中部海岸地域、ニューカッスルを結ぶ北部ルート、次がゴルバーン、キャンベラを結ぶ南部ルート、リスゴー、バサースト、オレンジ/パークスを結ぶ西部ルート、ウロンゴン、ナウラを結ぶ南部海岸ルートとなっている。

 ベレジクリアン政権は、来年の選挙で再選されれば次の任期から鉄道網建設を始める。そのため、ルート選択、列車速度や駅建設予定地などの計画を固めるため、国際的な高速鉄道専門家のアンドリュー・マクノートン教授にパネルの座長を務めてもらうと発表している。

 また、「高速鉄道ができれば、州民は都市部の外で生活し、鉄道で通勤することができるようになる」と語っているが、「これは選挙向けの空約束ではないが、高速鉄道網建設には何年もかかるのは確かだ。そのため、一期工事は既存の線路を使い、列車速度を時速200kmに引き上げることを考えている」と語っている。

 また、この計画のために、スノーイー水力発電基金から460万ドルを用意している。

 マクノートン教授は、「高速鉄道技術は非常に高価であり、NSW州では建設コストを回収することはできないかも知れない。鉄道がどれほど速ければいいのかという問題になると、高速鉄道の効果が出るほどの速度ということになる。可能な限り速くというのでは単に虚栄心を満足させるだけであり、現実には必要な速さがあればいいということになる」と語っている。

 マイケル・デーリーNSW州労働党党首は、「連邦政府の資金がなければ高速鉄道は不可能だ。次期政権で建設計画を開始するというのでは喜劇を演じようとしているのかということになる」と語っている。
■ソース
NSW Government pushing ahead with fast rail network without Federal Government input

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る