2019年予算黒字回復の「見通し」発表

福祉受給者所得申告で税増収、中低所得者減税

 4月2日、ジュッシュ・フライデンバーグ財相が2019年連邦予算を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 保守連合連邦政権は2018年予算で42億ドルの財政赤字見通しを明らかにしていたが、2019年予算では、71億ドルの黒字回復見通しを立てている。

 フライデンバーグ財相初のこの予算にはインフラストラクチャ、医療、主要道改良、中小企業向けの大型の予算が組み込まれており、さらに低中所得者減税も用意されている。一方、福祉受給者の所得申告手続きを変更、厳しくなり、20億ドルの財政節約になる。

 財相は2019年予算で財政の「黒字回復」を大宣伝しているが、現在の保守連合政権はこれまでも「黒字回復」を言うには言ってもまだ一度も実現していない。また、毎年黒字見通しは将来見積もりを大きく上回っており、2012年から22年の期間には178億ドルと見積もられている。

 さらに、財相は、2019年予算は現在押し寄せてきている世界的な経済の向かい風を緩和することができるとしているが、同時に水平線にリスクも待ち構えているとして、「住宅不動産市場が冷え込んでおり、貸し出し残高も下がり気味になっている。しかも洪水と旱魃が経済にどんな影響があるのかもまだ完全には明らかになっていない」と語っている。

 保守連合政権は、2018年12月には2020年度の黒字を41億ドルと見積もっていたが、今回は71億ドルと大きく引き上げている。また、次年度の純負債総額を3,600億ドルと見積もっているが、政権を維持できれば2030年までに完全に解消すると公約している。

 今年の予算案の目玉は10年間で1,580億ドルに達する所得税減税で、一部は予算案通過後直ちに発効する。ただし、減税額は年収$126,000という平均の倍近い所得額でも年額$1,080程度。同時に2024年までに税率等級の平坦化を狙っており、現在32.5%の税率なら30%に下がる。

 予算見通しは、今後4年間の失業率は5%、賃金上昇率は2019年度は2.5%、2012年から22年までは3.5%と想定している。
■ソース
Budget 2019 sees Josh Frydenberg pledge billions for tax cuts, infrastructure, but no instant surplus

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