中国軍艦シドニー湾に入港、国民にダンマリの豪政府

南シナ海、台湾、貿易戦争で緊張高まる西太平洋

 数か国が領土権を主張し、決着のついていない南シナ海の小島に中国政府が軍事基地を建設し、実効支配している問題ではオーストラリア政府は国際司法機関の判断が出るまで特定国の領土権を認めない方針であり、これに対して中国政府は武力行使の可能性もちらつかせて警告している。また、台湾問題についても、武力を行使してでも台湾の独立を認めないと警告している。さらに、ドナルド・トランプ米大統領の措置で米中貿易戦争がオーストラリアを巻き込む可能性もある。

 そういう西太平洋地域の緊張のさなか、中国フリゲート艦がシドニー湾に友好寄港した。ただし、スコット・モリソン保守連合政府はその独自の方針で艦船入港まで国民にはダンマリを決め込んでいた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 中国軍艦は中東での活動の後にシドニーに友好寄港したもので、オーストラリア軍艦が中国に寄港したことに対する相互儀礼だとしている。

 モリソン連邦首相は、「中国軍艦の寄港は少し前から予定されていたことで、他の者には驚きかも知れないが、政府は驚いていない」と発言しており、ABC放送やシドニー・モーニング・ヘラルド紙は、モリソン連邦政府が以前から寄港を知っていながら国民に知らせなかったことを特に重大なこととして伝えている。また、寄港直前に中国国防相が、「人民解放軍は紛争には毅然とした態度で臨む」と発言しており、友好の陰に敵愾心が伺えることを伝えている。

 フリゲート艦1隻、補助補給船1隻、水陸両用艇1艇が4日間の予定でガーデン・アイランドの豪海軍基地に停泊する。

 先週のABC放送は、豪海軍艦船が南シナ海の公海を航行した際に中国艦船が尾行したことや、豪航空機が中国船からレーザー照射を受けたことなどを報道している。
■ソース
Chinese warships arrive in Sydney as Beijing warns of South China Sea resolve

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