「手数料は不当に高い」と財務省

スーパーアニュエーション問題で

 税金から支払われる年金の不足を補うために勤労者と雇用者に加入拠出が義務づけられているスーパーアニュエーション(退職年金)は複数の金融機関が運営しているが事実上競争がない状態になっている。

 6月25日、連邦政府財務省官僚が、「国民はスーパーアニュエーション運営金融機関に年間200億ドルの手数料を支払わされている。これは年金運営に必要な手数料の3倍にもなる異常な額だ」と批判している。

 6月24日に連邦財務省のデビッド・グルーエン局長が、オーストラリア経済開発委員会で演説したもので、「年金総額5万ドルのメンバーの場合、運営手数料は平均年間726ドルにもなる。この額を妥当とするような証拠はほとんどなく、メンバーにとって単に貯金がざるのように漏れていく結果になっている」と語った。また、イギリスでは手数料はオーストラリアの3分の1だ。この手数料を大幅に引き下げれば社会全体の利益になる」として、グラタン・インスティチュートの試算になる、「手数料を半減すれば、スーパーアニュエーションの一括額は15%大きくなり、退職後の収入は20%大きくなる」と語っている。

 グラタン・インスティチュートでは、雇用者が金融機関を選ぶ権限を取り上げ、政府が任命する機関で2年ごとに入札選定する方法で金融機関同士の競争を導入することを提案している。この場合、機関は手数料を規準に金融機関を選定する。

 グルーエン局長は、「スーパーアニュエーションは長寿リスクに対応していない」として、「加入者がスーパーアニュエーションを使い果たし、税金から支払われる年金に移る結果になる」と語っている。(NP)

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