もっと過激な予算引き締め考えていた

ホッキー財相伝記で明かす

 フェアファクス・メディア・コラムニストが著したジョー・ホッキー財相の伝記で、ホッキー氏自身が、「過去のピーター・コステロ(保守連合)、ポール・キーティング(労働党)両財相は、自分が5月に発表した予算案よりもっと厳しい引き締め予算を実施した。自分も閣僚に反対されなければ同じようにやりたかった」と語っている。

 5月予算では教育、医療、福祉という3本の柱が厳しく切り詰められたが、マドンナ・キング氏の伝記では、これでもホッキー氏の尺度でははるかに生やさしいということになる。また、ホッキー氏の予算案に対して、トニー・アボット首相はかなり慎重な態度だったという。ホッキー氏が年金改革を前倒しし、赤字財政特別税の枠を拡大して税収を増やしたかったが、アボット氏が有権者の反感を気づかったとしている。現実には、アボット首相の心配がみごとに的中したというところで、国民のほとんどあらゆるグループを敵に回しているという格好だ。しかも、国内のほとんどのエコノミストが、アボット保守連合政権の「財政危機」などに同意せず、また過度の財政引き締めは経済を冷え込ませ、さらに税収が悪化させるおそれがあると指摘している。

 それでも、ホッキー氏はラジオに出演すると、「財政を修復するよう国民の負託を受けている。しかも経済ということで言えば、5月予算案はキーティングがやった財政節約の半分程度、コステロの最初の予算案での節約の半分程度だ。上院の労働党と弱小政党は予算案をすんなり通すべきだ」と繰り返している。

 労働党のクリス・ボウエン影の財相は、「ホッキーが財相の座にある限り、将来ますます予算をカットしようとするだろう、しかし、アボット氏が財相を抑えたからといって評価が高くなるものでもない。アボット氏は予算が不公平だというのではない、これ以上削ると有権者の反発が怖いというだけだ。国民生活をこれ以上切り詰めようとするホッキー財相はまったく国民の生活を理解していないし、この政府は根本から機能不全で内部分裂している」と評している。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-07-23/joe-hockey-wanted-heavier-cuts-in-budget-book-reveals/5618004

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