豪外相の歓迎の挨拶に中国外相皮肉

「目下中豪は最大の親友ではないが」と

 9月7日、中国の王毅外交部長(Wang Yi 外相)がオーストラリアを訪れ、ジュリー・ビショップ豪外相との合同記者会見でビショップ外相が歓迎の挨拶を述べた。

 しかし、王外交部長は、答辞で、「中豪両国は現在最大の親友とはいえないが」と発言、トニー・アボット連邦政権の外交態度を皮肉った。王外交部長のこの発言は、連邦政権に就いたアボット首相が、「日本は最大の親友」と発言し、また、安倍首相来豪前後にも、日本とオーストラリアとの間の軍事協力を表明している。しかし、外交関係では優劣をつけないのが慣行になっており、国際会議の場で前政権を批判し、ウクライナでのマレーシア航空旅客機撃墜事件でも何の証拠も出ていないうちにアメリカのお先棒を担ぐかのようにロシアを非難するなど、アボット政権の外交には挑戦的な「慣行破り」がしばしば目につく。

 しかし、王外交部長は、これがオーストラリアとの外交であり、アボット政権との外交ではないことを当然ながらよく承知している。オーストラリアを称賛し、「東と西の架け橋になるべきだ」として、「両国はいつかもっとも真摯な友邦となることだろう」と語っている。

 王外交部長は、11月のG20サミットで来豪する習近平主席に先立ち、ビショップ外相とは自由貿易協定、東シナ海、南シナ海問題、防衛協力、中東危機などについて話し合うために来豪したもので、「中国はオーストラリアがアジアをより深く理解し、アジアの一員になろうとする努力を歓迎し、支援する。中豪両国は共通の利害で結ばれており、否応なく互いに接近する。オーストラリアは国際的な影響力を持つ地域大国だ。中国の近隣外交拡大においても重要な協力パートナーだ」と語っている。

 ビショップ外相は、「中国はウイグル自治区などイスラム系独立派問題などを抱えており、その中にはオーストラリアの一部国民のように中東でテロ活動をする者が現れることを懸念している」と語った。(NP)

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/china-takes-dig-over-closest-friend-remark-20140907-10dngp.html

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