豪初のナノサイエンス・センター開所式

シドニー大学構内の傾斜地に建設

 4月20日、シドニー大学構内の傾斜地に建てられたナノサイエンス・センターが、オーストラリア初のナノ科学研究機関として開所式を迎えた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この施設は、連邦政府も一部出資で総工費1億5,000万ドル、6年をかけてつくられ、Australian Institute for Nanoscale Science and Technology (AINST)と名付けられている。

 この施設では、ナノスケール(ナノはナノメートルを意味し、1mの10の9乗分の1で、1ミリの100万分の1)で、人工知能、セキュリティ、通信などの研究を進めることができる。シドニー・ナノサイエンス・ハブのサイモン・リンガー教授は、「この施設では、時間にして10億分の1秒、長さにして1mmの100万分の1という単位で問題を研究し、解答を得ることができる。一般的にこの規模の問題と言えば、次世代半導体素材や光通信学的素材で人類の通信技術を根本的に変革すると考えられている」と語っている。

 このセンターは、ごく微妙なナノ物質の研究に充てられるため、完全に外界の影響から隔離するよう設計されており、外界の電磁場の影響を避けるため、丘陵の中腹を掘り進んでいる。デビッド・ライリー教授は、「どのような外界の撹乱も研究を台無しにしてしまう。ナノ研究は、もう従来の研究環境では不可能なところまで来てしまった。この科学に合わせた施設が必要であり、振動防止、温度安定、電磁干渉などに必要な設計を基にしてつくられている」と語っている。
■ソース
Australia’s first nanoscience centre, built into side of hill, opens at Sydney University

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