健康食を名乗る毎日の食パンにも大量の食塩

研究グループ、7年間に1,400種のパンを分析

 シドニーのニュータウンにある世界的な人類の健康維持を図る「George Institute for Global Health」の研究グループは2010年から2017年まで1,400種を超えるパン製品を分析した。その結果、かなりの製品が大量の食塩を含んでいることが判明した。同研究所ではメーカーと消費者に食塩の取りすぎを警告している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 報告書によると、食パンの一切れにも「シー・ソルト」チップス1食分より多量の食塩が含まれている場合があるとしており、1日の推奨摂取量上限を20%上回る量だとしている。

 同研究所のクレア・ファランド筆頭研究員は、「何より懸念されるのは、健康食をうたっているパンが最悪グループに入っていたこと。ライ・ブレッドや、薄いラップ・タイプの食塩は決して健康レベルではない」と述べている。

 グループは、ブレッド・ロール、フルーツ・ブレッド、マルチグレーン、ホワイト、バーゲル、クランペット、マフィン、ナーンなど様々なパン製品を分析した。ファランド研究員は、「低塩製品もあり、消費者は成分表示を調べて低塩タイプの商品を選べるが、ほとんどの場合、味の好みの問題になる。実際にはこれほど食塩を沢山入れなくてもパンは作れるのに」と述べている。

 さらに、「塩を取りすぎると血圧が上がり、卒中や心不全その他の心臓病の原因になり、世界的にも死因の第一位はこの心臓病だ。オーストラリアでも塩の取りすぎが問題で、パンの食塩も減らすべきだ」と述べている。

 2010年に政府がパンの食塩含有率に目標値を決めたことでそれ以来食塩含有率が10%下がり、81%のパン製品は目標値を達成しているが、残り19%はまだ過量の食塩を含んでいる。また、目標値の対象にならないパン製品も多くある」と述べている。

 心臓財団のロニ・ビーチャム氏は、「大人は推奨最低食塩摂取量の2倍近い量を摂っている。研究結果には驚かない」と語っている。
■ソース
Researchers sound warning over high salt levels in our daily bread

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