全ゲノム・シーケンシングで食中毒を30%削減に

NSW州で今後5年以内に検査法完成目指す

 NSW州保健局とNSW州食品管理局は、今後5年以内にサルモネラなどの食中毒病原体を全ゲノム・シーケンシング技術を使って検出し、さらには発生源も突き止めることで食中毒の蔓延を未然に防ぐことができるようになるとしている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は年間200万人前後の人が感染するが、この技術で感染を避けることや人にうつすことも避けられるようになる。

 食品管理局のクレーグ・シャドボルト局長代理は、食中毒の検出、追跡、管理などを大きく改革するものであり、サルモネラ、カンピロバクター、リステリアなどによる食中毒が2021年までに30%程度減らすことができるようになるとしている。

 2015年にシドニー首都圏西部で37人のサルモネラ中毒患者が出た事件で初めて全ゲノム・シーケンシングによる検査が行われ、珍しい株のサルモネラであることが突き止められた。

 オーストラリアでは、食品によるサルモネラ中毒が増えており、2004年には人口10万人あたり38人だったが、2016年には10万人あたり76人で総数は18,170人に達しており、12年間で2倍になっている。

 シャドボルト医師は、全ゲノム・シーケンシング技術で食中毒患者から直接採取したバクテリアなどの試料のシーケンシングを行い、病因調査中に得た他の試料と照合すると述べている。
■ソース
Whole genome sequencing now being used to reduce food poisoning outbreaks in NSW

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