マウント・ケンブラのデンドロビウム炭鉱、深刻な影響

シドニー水道集水域で地表までひび割れや水涸れ

 ウロンゴンの西、イラワラ断崖の中腹にある炭鉱の影響調査報告書は半年間隠されたままになっていたが、一旦内容が明らかにされると深刻な懸念が起きている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 報告書は、デンドロビウム炭鉱地表の亀裂や膨張などを指摘し、シドニー上水道集水域に深刻なリスクがあることを明らかにしている。

 この炭鉱は、シドニー首都圏の上水道水質を守るために集水域の周辺の森林を緩衝地帯として保存する「首都特別地区」の地下にある。その炭鉱の真上地表には炭層から地表に達する亀裂が現れており、水源ダムに沿った渓谷の斜面が膨らんできているなどの現象が見られる。このような問題は集水域からの上水が減ることに他ならない。

 NSW国立公園協会のピーター・ターナー鉱山プロジェクト担当官は、集水域に与える炭鉱の影響を、「深刻だ。広範囲で、警告されていたよりもっと悪い状態だ。NSW州政府計画省がなぜこの報告書をWaterNSWや環境遺産局(OEH)から隠し続けていた理由が分かった」と語っている。

 さらに、「省は、鉱山からの経済的利益をシドニー住民の健康資産よりも重要視するということを声高に語っている」と反応し、さらに、「デンドロビウム炭鉱の一部地域で行われている採鉱法は、この特別地区で認可された鉱山としてはもっとも攻撃的な採鉱法だ」と語っている。

 同省は、2013年にデンドロビウム炭鉱の採炭活動を認可するに当たって、炭層から地表まで伸びる岩層の亀裂を予想した2012年のインパクト・アセスメントを拒否したBHPビリトンのやり方を踏襲している。

 ターナー氏は、「省は、WaterNSWに指示したり、相談したりすることもなく、また、OEHや地域住民に通知することもなくBHPビリトンのやり方を受け入れた」と語っている。
■ソース
‘Aggressive’ Dendrobium mine causing ‘grave, severe’ impacts on Sydney water catchments

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