シドニーの富裕地区でスケートボード・パーク反対運動

NSW州政府が暫定文化遺産指定で計画頓挫

 シドニー・ハーバーの水面に沿った地域はほとんどが富裕地区であり、住民の発言力も強い。その一つ、ラシュカターズ・ベイの入り江に面した公園にスケートボード・パークが計画されていたが、住民の猛反対にあい、とどめとしてNSW州政府が公園を暫定的に文化遺産指定したため、スケートボード・パーク建設計画は頓挫した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 湾に面したシドニー東郊地区のウラーラ・カウンシルは、8歳から14歳までの子供を対象とした「スケート・プラザ」を計画していたが、住民の怒りの猛反対は「訴訟」の威嚇にまでエスカレートしていた。

 そこでNSW州政府の環境遺産局が、「同公園は地区または州の文化遺産としての重要性を認められる可能性が高い」ことを理由として1年間有効な暫定的文化遺産指定を決めた。

 反対運動の住民は、「ラシュカターズ・ベイの公園は重要であり、芝生や並木、遊び場などを保存すべきだ。スケートボード・パークはどこかよそに造ってもらいたい」と語っている。

 スケートボード・パークは、カウンシルが地元の若年者や家族の社交活動、野外活動の場として若年者向けのレクリエーション施設設立計画の一つだった。カウンシルでは、「子供を持つ住民世帯から子供の遊べる施設を造って欲しいという要望がずっと続いていた。文字通り何百人もの住民と会い、スケートボード・パーク建設を支持する意見書も何百通も受け取っている」と語っている。

 反対派は、「住民との十分な協議もないままカウンシルの予算委員会で計画が承認された」と批判しているが、ウラーラ・カウンシル広報担当者は、「6週間の一般公聴会を開き、メディアでも公告した。予算委員会は計画を承認する完全な権限がある」と語っている。

 カウンシルは、「暫定文化遺産指定が出されたのならそれに応じる」としているが、反対派は、文化遺産指定が成立しない場合も想定し、あくまでもパーク建設反対運動を続けるとしている。

 また、賛成派は、「子供のいる住民はどこかスケートボード・パークがあるところまで行かなければならない」として、今回のNSW州政府の措置はいきなり顔を叩かれたような気分だ」と語っている。
■ソース
At Sydney’s Rushcutters Bay, plans for a skate park have been anything but child’s play

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