旦那はオージー 「オーナーはベンツ所有、でも店内はボロボロ」

旦那はオージー

第15回
オーナーはベンツ所有、でも店内はボロボロ

【前回までのあらすじ】夫の故郷であるオーストラリアへ2010年家族で移住。日本語教師として登録されるには、IELTSの高得点が不可欠だが、不合格続き。3週間でバイトを首になったり、散々。けれど無料スクールとトーストマスターズで、英語力もぐんとアップし、半年後に目標スコア達成&教員登録! 今回はチャイニーズ・レストランでのバイトのお話。

近所のチャイニーズ・レストランのウェイトレスとして働き始めた。最初の3週間はかなり暇だったので「つぶれるのでは?」と心配したが、今週は忙しかった。よく考えたら店はオープン25周年で、北米全豪トップ100チャイニーズ・レストランの1つに選ばれている。店構えは一見立派だ。しかし、オーナーの経営方針か?店内設備には全くお金をかけていない。


イラスト=たこりWeb: takori.go-jin.com

①外の明かりの3分の2が消えているのに取り換えない。②椅子のシートがカビていてかなり汚い。元は高級感あふれる布張りの黄金色だったはずなのに、黒いしみは強力洗剤でも落ちなかった。お店のすべての椅子がこんな状態だ。直接座るのが嫌で、持っていたバッグをお尻に敷いていた客もいる。③室内灯の4分の1が、電池切れか節約のためについていない。④BGM用CDプレーヤーが壊れているのに直さない。⑤何もいない大型水槽が騒音を立てている。⑥前のウェイトレスはほとんど掃除をしておらず、室内にはクモの巣。キッチンの棚は油だらけ。ティー・セットの中にはカビまであった。⑦テーブル・クロスは客が使い終わったら取り換えるのだが、「大して汚れていなかったら取り換えなくていい」とオーナーの弟。「赤いチリ・ソースの染みが着いた白いテーブル・クロスをまた使えって言うんかい?」と内心突っ込みながらも、アルバイトの身としては何も言わず、黙って染みを抜き(全部は落ちませんよ)ナプキンなどで染みをうまく隠して、もう一度使う。そんなテーブル・クロスがたくさんあるのだ。

しかし、オーナーもシェフも大型のベンツに乗っている。「なんでやねん?そんな金があるなら、自分の店をちゃんとせい!」とエセ関西弁で突っ込みたくなる。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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