シティの隠れ家カフェ

それでも するメルボルン

シティの隠れ家カフェ

メルボルン・セントラル駅から歩いて10分ほど。古いレンガの小道にあるのが「KRIMPER Cafe」。街の喧騒を抜け、数分歩いた先にこんな静かな場所があったのかと感心しながらも、道に迷ってしまったのかと一瞬不安になるくらい辺りはひっそりとしている。カフェの目印はピンクの小さな看板だけ。レンガの建物の大きな木戸を開けると、「シティにもこんな大きなカフェが!」という驚くばかりの空間が広がる。店内は80席あり、家族連れや大人数のグループも簡単に収まる大きさだ。それぞれのテーブルの距離が広いため、隣の会話が聞こえず、ゆっくりできるのもいい。

ラテやフラット・ホワイト(ともに$3.8)に使う豆は、ミルクに合うプラウド・マリーの「Honey Suckle」を使っている。ホンジュラスとグアテマラ産のブレンドは、フルーティーで最後はチョコレートのような後味を残す。うれしいことに、日本人がヘッド・バリスタを務めているので、シングル・オリジンを味わいたい人は、好みの味を長谷川さん伝えて、その週のお薦めの豆を聞いてみると良い。

うっかり見落としてしまいそうな程小さい看板なので、事前に地図で場所の確認を
うっかり見落としてしまいそうな程小さい看板なので、事前に地図で場所の確認を

パリで修行したフランス人シェフが作るメニューは定番カフェ・メニューにアジアのフレーバーを加えて、味にひとひねりを付けている。人気のバーガー・メニューには「Soft Shell Crab Slider」($20)、真ん中に鎮座した揚げ蟹に、「Namjim Dressing」というアリオリにコリアンダーやスイート・チリソースなど数種類のスパイスが入ったソースをかけて頂く。「Bao-Benedict」($19)は、定番のエッグ・ベネディクトのサイドにスパイスで煮込んだポークを挟んだ中華風蒸しパンが付く、東西を掛け合わせた一皿だ。

「KRIMPER」という店名は、50年代にメルボルンで活躍した人気家具職人「Schulim Krimper」に由来している。以前は彼の家具倉庫だったものを、3年前に建築家でもあるオーナーが建物を生かし、インダストリアルな雰囲気を残して居心地のよいカフェにした。長く使われていなかったこの場所を、古い家具を使って新空間へと変身させたオーナーのセンスが至る所にあふれる。シティでゆっくりとした時間を過ごしたい人のための「隠れ家カフェ」へようこそ。

■「KRIMPER Cafe」
20 Guildford Lane, Melbourne, VIC
営業時間:7AM~5PM(月~金)、8PM~4PM(土・日)
Tel: (03)9043-8844
Web: www.krimper.com.au

泣いたり、笑ったり、怒ったり、異国で暮らす毎日はいろんなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。「この街に恋するように暮らしたい」がモットーの2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのライフスタイル、美味しいもの情報。(文=大木和香)

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