やみつきになる包み

それでも するメルボルン

やみつきになる包み

中身が見えないというのは、それだけでワクワクする。4月にオープンしたメルボルンで最も注目のショッピング・スポット「エンポリアム」は、一見すると、正直なところ何が入っている建物か分からない。しかし入ってみると、なんと総店舗数が225店という、購買意欲を刺激するショッピング・ワンダーランドが広がっている。手ぶらで帰る人はいないのではないかと思う。まず、私には不可能だ。そして、3階には従来のフード・コートのイメージを覆すような、おしゃれなインテリアのレストランやカフェが集結している。


お客さんオーダー率NO.1の小籠包

子連れでシティに行く場合、大変なことの1つに「食事のできる場所を見つける」が入る。ベビーカーのスペース、トイレ、ハイチェアなどチェック項目は多い。なにより、せっかく来たのだから、親子ともどもおいしい物を食べて帰りたい。それらを満たしてくれるレストランをエンポリアム内で発見した。「New Shanghai」はシドニー、ブリスベンに計5店舗を構える、上海スタイルの飲茶が人気の有名店。待望のメルボルン初出店というだけあって、時間帯によっては、長蛇の列に並ぶのは必至。でも、ここであきらめないで待つと、並んだ甲斐があったと心から思えるような、飲茶の数々に出会える。絶品の小籠包($7.8)は箸でつまむと、じゅわわ〜っとあふれ出す金色のスープをレンゲで受け取りつつ味わう。脂っこさはなく、包みの中にぎっしりと旨みが凝縮されている。2番人気の生煎包($10.5)は上海を代表するローカル・フード。鉄鍋で焼かれた小ぶりの肉まんで、上はしっとり下はパリッとした皮にかぶりつくと、中身のジューシーさに驚くだろう。見渡すと大人も子どもも夢中になって食べている。週末は家族連れが多く、数種類をシェアして食べるのが楽しい。

日本には「包む文化」がある。風呂敷や贈り物のラッピングなど、ちょっとした技で中身をさらに引き立たせ、モノと一緒に気持ちも包む。もしかしたら、それは中国も同じかもしれない。1つ1つ、丁寧に作られたこの小さな包(バオ)には料理人からの「おもてなし」の心が入っている。

■New Shanghai, Emporium, Level 3, 287 Lonsdale St., Melbourne
営業時間:月〜水・土・日11AM〜7PM、木・金11AM〜9PM
Tel: (03)9994-9386
Web: www.newshanghai.com.au

泣いたり、笑ったり、怒ったり、異国で暮らす毎日はいろんなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。「この街に恋するように暮らしたい」がモットーの2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのライフスタイル、美味しいもの情報。(文=大木和香)

 

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