ケンプ志乃さん 宝物:フルート

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ケンプ志乃さん
宝物:フルート


志乃さんは、日本での理学療法士としての5年間の勤めを辞め、4年前に来豪。べビー・シッター、語学学校通い、TAFEでの福祉の勉強を経て、オーストラリア人男性と結婚し、現在は主婦となりシドニーのパラマタに暮らしている。披露してくれた宝物は、中学の時から吹いているフルートだ。

志乃さんは、中学入学と同時に吹奏楽部に入部。友達に誘われてフルート・パートを選んだ。このフルートは、中学3年の時に先輩から購入したものだ。自分の腕前が楽器に追い付かないことを先生に指摘され、必死に練習をした。それから約1年、先生に「音が自分のものになったじゃないか」と言われた時、初めて真にフルートを「自分のもの」と感じるようになったという。

日本では学校でも市民楽団でも吹いていたこのフルートを携え、志乃さんは来豪した。「音楽は言葉の壁を超えるから、外国でも通じるものがあるかな」と思ってのことだ。「フルートを介して、人と出会いたい」と願う志乃さんにとって、このフルートは楽器であると同時に、コミュニケーション・ツールでもあるようだ。

実際にフルートを吹いていると、国籍を問わず多くの人が寄って来るということをたびたび経験した。実は今のご主人もフルートを吹く志乃さんに惹かれて話しかけてきたそうだ。フルートを介して海外の人に日本文化を紹介できるのも、志乃さんには嬉しいところ。「音楽って絵と一緒で、その状況を映せると思うんです。絵を見せながら、フルートで日本の曲を吹いて、日本を紹介したこともありますよ」。

また、こんなエピソードも。TAFEの実習で、地域の人と触れ合うイベントがあった。そこで志乃さんはフルートのソロ・コンサートを自主企画。最後に「アメージング・グレース」を吹いたところ、多国籍の観客が参加して大合唱になったという。

「フルートのおかげで、人とのつながりがとても広がったと思う。地域社会の中で吹くことで、もっと知り合いの輪を広げていきたい」と志乃さん。きっとこれからも、このフルートは人と人との架け橋となって、優しい調べを奏で続けるに違いない。

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