シネマへ急げ! 2017/18年 ホリデー映画特集

2018年 ホリデー映画一挙紹介

年末年始にかけて続々と公開されているホリデー映画。ファミリーで楽しめるアニメーションやコメディー作品から、心に残るドラマや話題作まで、今年もバラエティー豊かな作品が目白押し。中でも注目すべきお薦めのタイトルを辛口解説でおなじみの本紙映画隊長と編集部員が厳選して紹介する。

■作品公開日は予告なく変更される場合がある。
■レーティング=オーストラリア政府が定めた作品鑑賞の年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、X18+に向かうほど過激な内容になる。CTCはレーティング未確定の作品。

パディントン 2

Paddington 2満足度★★★★★12月21日公開予定

SF、コメディー、アドベンチャー、ファンタジー/G

ホリデー・シーズン到来!ということで、今年もシリアスなドラマからアニメーションまで、さまざまな映画が公開されるが、やはりホリデーは家族で楽しめるような気楽な作品がお薦め。今回紹介するのは、1958年に出版され、世界40カ国以上で翻訳され、3,500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学『パディントン』シリーズの実写映画化第2弾。2014年に公開された前作は、全世界で328億円を超える大ヒットを記録。本国イギリスでは『アナと雪の女王』を超えるオープニング成績を記録したほど。

前作で南米ペルーの密林からイギリス・ロンドンのパディントン駅にたどり着いて、ブラウン一家と出会ったクマのパディントン。彼らと幸せに暮らし、街でもすっかり人気者だ。そのパディントンの大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日が近いことから、パディントンはプレゼントを探していた。骨董品屋で飛び出す絵本を見つけ、これこそプレゼントにふさわしいと思ったパディントンは、絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始める。いつものごとく騒動を起こしながらもお金を貯めていたが、ある日、その絵本が盗まれ、現場にいたパディントンは、濡れ衣を着せられ投獄されてしまう。

前作と同じポール・キングが監督。前作は、本当に子どもが喜びそうな展開だったが、今作は、もっと幅広い層にアピールすると思う。その一因が、悪役のヒュー・グラント。前作で悪役を演じたニコール・キッドマン同様、とにかく楽しんで演じているのが伝わってくる。しかもあの笑うと、目がたれてとても悪役には向かない彼だが、プっと笑ってしまうコメディー・センスを発揮して悪役をチャーミングに演じている(ドッグ・フードのCM最高!)。

後半、刑務所が舞台になって囚人に囲まれるパディントンだが、ここでも囚人たちの描き方がうまく、ヒュー・グラントのようにユーモアたっぷりで、悪い人なんだけど全く悪く見えず愛すべきキャラクターにしてしまうところは、すごいと思う。パディントンの性格とも言える、生真面目でハッピーな雰囲気が映画全体を覆っていて、気持ち良く鑑賞できる。

パディントンの声を担当しているのは、ベン・ウィショー。あの、007シリーズでスパイの秘密兵器を作っているQの人。ブラウン一家のお母さんは、昨年公開された大好きな映画『Maudie/しあわせの絵の具・愛を描く人・モード・ルイス』主演のサリー・ホーキンスと、イギリスの有名俳優が出演しているのも見どころ。

また、舞台がロンドンということで、ちょっとしたロンドン観光も楽しめ、ホリデー・シーズンのリラックスした雰囲気の中で見るべき映画。前作を見ていなくても十分楽しめるので、ぜひ。お薦めです!

スター・ウォーズ:最後のジェダイ

Star Wars: The Last Jedi期待度★★★★★公開中

SF、アクション、アドベンチャー/TBC

©2017 Lucasfilm Ltd.
©2017 Lucasfilm Ltd.

『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』のその後を描く、シリーズ最新作。ダーク・サイドに落ちたカイロ・レン(アダム・ドライバー)らファースト・オーダーが勢力を増す中、フォースの力に目覚めていくレイ(デイジー・リドリー)は、孤島に身を潜めていたルーク・スカイ・ウォーカー(マーク・ハミル)の元にたどり着いた。今作では、ライト・セーバーの修練を経たレイが知ることになる驚くべき真実、カイロ・レンがダース・ベイダーを受け継ごうとする理由、レジタンスを率いるカイロ・レンの母親・レイアらの新たなるミッションが明らかになる。“最後のジェダイ”はルークを指すのか、もしくはフォースに目覚めたレイを指すのかさまざまな憶測を呼んでいる話題作。

リメンバー・ミー

Coco期待度★★★★12月26日公開予定

アニメーション/PG


『トイ・ストーリー3』でアカデミー賞を受賞したリー・アンクリッチ監督がメガホンを取った、ピクサーの長編アニメーション。メキシコの祝日「死者の日」を題材にした作品だ。ミュージシャンになることを夢見る少年・ミゲルはギターの才能を持つものの、音楽に狂い家族を捨てた父親を持つ曽祖母のママ・ココから楽器を弾くことを禁じられていた。そのママ・ココの父親はアーネスト・デ・ラ・クルズという、ミゲルが憧れる伝説的ミュージシャンだった。「死者の日」を迎える直前、ミゲルはアーネスト・デ・ラ・クルズが眠っている墓を訪れ、そこに飾られた骸骨のギターに触れたことにより陽気で楽しく美しい「死者の国」へと迷いこんでしまう。

グレーテスト・ショウマン

The Greatest Showman期待度★★★★★12月26日公開予定

ドラマ、ミュージカル/TBC


19世紀にニューヨークで興行師として活躍したP.T.バーナムが成功を収めるまでを描いた実話に基づく作品。バーナム役に『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役でも高い評価を得たヒュー・ジャックマン、ビジネス・パートナーのフィリップ役にザック・エフロン、バーナムの妻・チャリティー役にミシェル・ウィリアムズ、注目の若手歌手・女優ゼンデイヤなど豪華キャストでも話題に。音楽は『ラ・ラ・ランド』で歌曲賞を受賞したベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビが手掛けた。監督は、本作が初の映画監督作品となるオーストラリア出身のマイケル・グレイシー。夢と愛に生きたエンターテイナーの物語を家族そろって楽しもう。

スリー・ビルボード

Three Billboards Outside Ebbing Missouri期待度★★★★1月1日公開予定

クライム、ドラマ/MA15+


舞台はアメリカ・ミズーリ州の小さな町。7カ月前に何者かに娘を殺害されたミルドレッドは、犯人が一向に捕まらず何の進展もない捜査状況に腹を立て、道路脇の広告看板に警察への不信感と怒りを込めた3枚のメッセージを出す。警察を敬愛してきた町の住民は彼女の行動に憤慨し、名指しで批判されたウィロビー保安官とレイシストとして悪名高いディクソンの怒りも買う。町の人びとに脅されても、一歩も引かないミルドレッド……。そして誰もが想像できないドラマが始まる。主人公のミルドレッドを演じるのはハリウッドが誇る演技派女優、『ファーゴ』のフランシス・マクドーマンド。監督・脚本を手掛けたのは、『セブン・サイコパス』のマーティン・マクドナー。

ジュマンジ2:ウェルカム・トゥ・ジャングル

Jumanji: Welcome To The Jungle期待度★★★★12月26日公開予定

アクション、アドベンチャー/PG

©2017 CTMG
©2017 CTMG

1995年にロビン・ウィリアムズ主演で公開された映画『ジュマンジ』のリメイク版。前作では、ボード・ゲームを題材に引き起こされたハプニングが、今作ではビデオ・ゲームに進化を遂げ物語が展開する。学校で居残りをさせられ、先生から地下室の掃除を命じられた高校生4人が「ジュマンジ」という名前のビデオ・ゲームを見つける。興味本位でゲームを始めた4人は、それぞれが選択したキャラクターの姿になりビデオ・ゲームのジャングルの中に迷い込んでしまう。彼らは無事にゲームの中のジャングルから脱出することができるのか……。アメリカのプロレス団体、WWEの元レスラーで「The Rock」の愛称で知られるドウェイン・ジョンソンが主演することでも話題に。

コール・ミー・バイ・ユア・ネーム

Call Me By Your Name期待度★★★★★12月26日公開予定

ドラマ/M


男同士のひと夏の恋を繊細に描いた異色のラブ・ストーリー。1983年、夏休みに家族でイタリアに訪れた17歳のエリオは、大学教授の父親が招いたアメリカ人の大学院生オリバーと出会う。初めはオリバーに対して無関心なエリオだったが、共に過ごすうちに彼の魅力に気付き引かれていく。しかし激しく恋に落ちる2人の元に、やがて夏の終わりが近づいてくる。主人公エリオを演じたのは、2014年公開の大ヒット映画『インターステラー』で話題となったティモシー・シャラメ。また『ソーシャル・ネットワーク』『白雪姫と鏡の女王』のアーミー・ハマーが大学院生オリバーを演じる。アカデミー賞の前哨戦と言われるゴッサム賞で作品賞を受賞した。

ブリーズ

Breathe期待度★★★★12月26日公開予定

ドラマ、バイオグラフィー/M


『猿の惑星』シリーズで猿のシーザーを演じたアンディ・サーキスによる初監督作品。プロデューサーを務めたジョナサン・カヴェンディッシュの両親の実話を基に製作された。アフリカに赴いたロビンは、クリケットの試合を観戦していたダイアナと恋に落ち結婚する。しかし翌年ポリオを患い、首から下の全身が麻痺状態になってしまう。人工呼吸器の助けを借りなければ息をすることさえできない状況の中、ロビンはただ生き続けるのではなく本当の人生を生きることを望む。そんな夫を見たダイアナは周囲の反対を押し切って彼を外の世界へと連れ出す。病気に立ち向かうロビンと、彼を愛し支え続けるダイアナの姿はやがて人びとを勇気付ける。

オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド

All The Money In The World期待度★★★1月4日公開予定

クライム、ミステリー、スリラー/TBC


1973年イタリア・ローマで、石油王ゲティの孫ジョン・ポール・ゲティ3世が誘拐された。犯人グループは身代金1,700万ドルを要求するが、ゲティ3世は反抗的な放とう息子だったことから狂言誘拐ではないかと疑われていた。母親のゲイルはどうにか息子を取り戻そうとゲティに助けを求めるが、孫14人全員に誘拐の危険が生じることを理由に支払いを拒否される。そんな中、犯人グループからゲティ3世の右耳と髪の一部が送りつけられる。原作は実際の事件を基にデビッド・スカルパが執筆したノンフィクション小説で、ハリウッドの重役からの投票で決まる未製作の優秀脚本リスト「ブラック・リスト」に選出されている。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

The Post期待度★★★★★1月11日公開予定

ドラマ/TBC

© 2017 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO. LLC
© 2017 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO. LLC

映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の最新作。ベトナム戦争が泥沼化し反戦意識が高まる1971年アメリカ。ニューヨーク・タイムズは、ベトナム戦争の真実が隠された政府の最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をスクープする。政府の圧力により文書に関する報道の自由が統制される中、ライバル紙ワシントン・ポスト発行人キャサリン・グラハムは、編集主幹ベン・ブラッドリーと共に真実を世に出すために奔走する。しかし記事を掲載して政府との裁判に負ければ、会社は潰れ、全員刑務所行き。グラハムは最後の決断に人生の全てを懸ける。グラハムをメリル・ストリープが、ブラッドリーをトム・ハンクスが演じる。

ナッツ・ジョブ2:ナッティー・バイ・ネイチャー

The Nut Job 2: Nutty By Nature期待度★★★1月11日公開予定

アニメーション、アドベンチャー、コメディー/TBC


欲張りなリスのサーリーと相棒のネズミのバディが繰り広げる冒険物語『ナッツ・ジョブサーリー&バディのピーナッツ大作戦!』の続編を描いた長編CGアニメーション。主人公サーリーが暮らすのは、あらゆる種類の小動物たちがのどかに暮らすリバティー・パーク。ある日、オークトン市の悪徳市長はリバティー・パークを壊して危険なアミューズメント・パークを建設することを決定する。果たしてサーリーと仲間の動物たちは、悪徳市長をやっつけてリバティー・パークを守ることができるのか。今作から登場する縄張り意識が強いネズミ集団のリーダー、ミスター・フェンの声をジャッキー・チェンが務める。

コミューター

The Commuter期待度★★★★1月18日公開予定

サスペンス、ミステリー/M


『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンと、『ラン・オールナイト』『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラが4度目のタッグを組んで贈るサスペンス映画。保険会社に勤める平凡なサラリーマンのマイケルがいつものように電車で帰宅していると、人間の行動を研究しているという見知らぬ女ジョアンナから「終点に着く前に車内に隠れた謎の乗客の素性を暴いて欲しい」と話を持ち掛けられる。愛する妻を人質に取られ止むを得ず彼女の指示に従ったマイケルは、いつの間にか大きな陰謀に巻き込まれることになる。マイケルは通勤電車に乗り合わせた乗客たちの命を救うことはできるのか。そして、ジョアンナが彼に目を付けた理由とは……。

シェイプ・オブ・ウォーター

The Shape Of Water期待度★★★★★1月18日公開予定

ドラマ、ファンタジー/TBC


米ソ冷戦時代のアメリカを舞台に、孤独な女性と半魚人の恋を描いたファンタジー・ロマンス。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、ある日密かに運び込まれた不思議な生物を目撃する。アマゾンで神のように崇拝されていたという魚のような彼に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。幼少期のトラウマで声を出すことができないイライザだったが、彼とのコミュニケーションに言葉は不要だった。しかし2人が心を通わせる一方で、イライザは彼が実験の犠牲になることを知る。『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが監督を務め、第74回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した。

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