シネマへ急げ! 2018/19年 ホリデー映画特集

毎年ボクシング・デーからお正月にかけて続々と公開されるホリデー映画。気軽に楽しめるコメディーやアニメーションを始め、アクションやドラマなど今年もバラエティー豊かな作品が盛りだくさん。辛口コメントでおなじみの本紙映画隊長と編集部員が、レビューやあらすじと共に注目の12作品をご紹介。

■作品公開日は予告なく変更される場合がある。
■レーティング=オーストラリア政府が定めた作品鑑賞の年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、X18+に向かうほど過激な内容になる。TBCはレーティング未確定の作品。

シュガー・ラッシュ:オンライン

Ralph Breaks the Internet 満足度★★★★ 12月26日公開予定

アドベンチャー、ファンタジー、アニメーション/PG

©2018 Disney. All Rights Reserved.
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本当に1年は早いもので、今年もホリーデー・シーズンに突入して、映画館では話題作が数多く上映されている。その中でもやはりこの時期、気楽に楽しめるファミリー・ムービーということで、同作を紹介。ディズニーのアニメーションで、2012年の『シュガー・ラッシュ/Wreck-It Ralph』の続編。続編と言っても、前作を見ていないと楽しめないことはなく、そんなことを気にしてるぐらいだったら「さっさと劇場へどうぞ!」っていうぐらい、笑って笑ってちょっと泣けて、ハッピーな気分になれるお薦めのアニメーション。

アーケード・ゲームの世界に住む優しい悪役のラルフと親友のレーサー・ヴァネロペ。彼女のレース・ゲーム「シュガー・ラッシュ」の部品が壊れてしまい廃棄処分の危機にさらされる。そこで2人は、その部品をゲットするためにインターネットの世界に旅立つが……。

前作ではアーケード・ゲームだったが、今作はインターネットということで、更にスケール・アップ! そのビジュアルや世界観がとにかく凄いことになっている。今や生活の一部となっているインターネットの描き方が面白い。最近では赤ちゃんでもデバイスを片手にしているぐらいだから、大人はもちろんだけど、子どもでも同作の世界観は十分に共感できると思う。

©2018 Disney. All Rights Reserved.
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更に、ディズニーだからできたというか、ディズニーもここまでやるのか? とかなり驚いたディズニー・プリンセス歴代全員集合シーン。しかも、ピチTとか着ちゃって、部屋着でガールズ・トーク炸裂なんて、子どもより絶対に大人の方がウケるシーンもふんだんに用意されている。そして、マーベルやスター・ウォーズのキャラクターもバンバン登場と、ガンダムが登場した『レディ・プレイヤー1』を彷彿させる。ちなみに、「楽天」の看板なんかもチラっと出てます。ただ、こう言った小ネタ的なものが多すぎて、しかも展開が早いからみんながウケけてるのに「今の何?」ってことも。レインボー・カーソルが出てきても、MACを使ってる人しか分からないし。先日亡くなった、マーベルの父と呼ばれているスタン・リーがカメオ出演しているなど。

ストーリーも、日本で親友と別れてきたワーホリの女の子とかがウルウルしそうな展開もアリで、世代男女問わず楽しめる娯楽作に仕上がっている。まさに、ホリーデー向きの1本。王子様とハッピー・エバー・アフターじゃなく、プリンセスが自分の意志で行動するところも、今風でグッド!

最後に、映画が終わってもエンド・ロールが終わるまでは席を立たないで(これは、NintendoWiiのJustDance4ね!)。

コレット

Colette 期待度★★★★★ 12月20日公開予定

バイオグラフィー、ヒストリー、ロマンス/M


映画『恋の手ほどき』の原作者として有名なシドニー=ガブリエル・コレットが、処女作『クロディーヌ』シリーズを出版した際の実像が描かれた作品。当時彼女は、結婚相手だったアンリ・ゴーティエ=ヴィラールによって、全ての著作を彼の名義にされたことで、ゴースト・ライターとして活動していた。しかし、著作権や社会の性差別に立ち向かうことを決意する。コレットは小説家以外にも、ジャーナリストや舞台ダンサー、フェミニストとして活動し多岐にわたってその才能を披露。また、教養と美貌を兼ね備えた彼女は、3度の結婚の経験に加え恋愛遍歴も性別を問わなかったことなど、そのスキャンダラスな私生活においても注目されていた。

アクアマン

Aquaman 期待度★★★★★ 12月26日公開予定

アクション、アドベンチャー、SF/M

© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

海底国アトランティスの末裔(まつえい)であるアーサーはアトランティス人と人間のあいの子として生まれ、人間として地上で育てられた。しかし、彼には潮の干満を操り、超音速で水中を泳ぎ、シャチやサメを始め海の生き物全て味方につけ、意のままに操る力が秘められていた。故郷アトランティスで、王であり、アーサーの兄弟でもあるオームが人類を滅ぼし地上侵略を始めた時、彼は人類を守るのか、それとも海底世界を守るのか。同作は、『ワイルド・スピード SKYMISSION』のジェームズ・ワン監督の最新作。主演を務めるのは『ジャスティス・リーグ』のジェイソン・モモア。海中で繰り広げられるアクション・エンターテイメントをお見逃しなく!

ホームズ・アンド・ワトソン

Holmes and Watson 期待度★★★★★ 12月26日公開予定

コメディー/TBC


バッキンガム宮殿で殺人事件が起き、名探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソンが招かれた。その殺人事件の謎を4日以内に解かなければ、ビクトリア女王を殺害するという脅迫状が届く……。同作のシャーロック・ホームズは歴代の作品とはひと味違い、ドタバタ・コメディーとなっている。主演を演じるのは、『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』のウィル・フェレルとジョン・C・ライリー。2人の息が合ったテンポ良く繰り広げられるコメディーの世界に、笑いが絶えないこと間違いなし。メガホンを取ったのは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』などコメディー作を得意とするイーサン・コーエン監督。

クサマ:インフィニティ

Kusama: Infinity 期待度★★★★★ 12月26日公開予定

ドキュメンタリー/TBC


世界的に活躍する日本人芸術家・草間彌生の創作を追ったドキュメンタリー。監督は、同作が初の長編作品となるヘザー・レンズが務めた。厳格な家庭に生まれながら芸術の道を選び、1960年代にアート界で注目されたことを始め、移り住んだニューヨークで性差別、人種差別などを受けながらも活躍した過去のパフォーマンス、現在に至るまで世界を魅了し続ける彼女の半生を描く。玉模様やかぼちゃのモチーフなど、斬新な造形を取り入れた作風で知られており、立体作品やインスタレーションを中心に制作する彼女の軌跡がインタビューや記録映像と共に丁寧に紹介される。同作は、2018年サンダンス映画祭でワールド・プレミアとして上映され高い評価を受けた。

女王陛下のお気に入り

The Favourite 期待度★★★★ 公開予定

バイオグラフィー、ヒストリー、ドラマ/MA15+


舞台は18世紀初頭のイギリス。ステュアート朝の最後の君主・アン女王(オリビア・コールマン)の新しい召使いアビゲイル(エマ・ストーン)と、女王の幼なじみで絶大な権力を振るうレディー・サラ(レイチェル・ワイズ)らが繰り広げる激情や嫉妬、政治的な駆け引きが描かれた物語。メガホンを取ったのは『ロブスター』でカンヌ映画祭審査員賞、『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』でカンヌ映画祭脚本賞を受賞した、ギリシャの奇才と呼ばれるヨルゴス・ランティモス監督。第75回ベネチア国際映画祭で審査員大賞の銀獅子賞を受賞した他、主演のオリビア・コールマンが女優賞を受賞した話題作。

コールド・ウォー

Cold War 期待度★★★★ 12月26日公開予定

ドラマ、ロマンス/M


第71回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した注目の作品で、『イーダ』のパヴェウ・パヴリコフスキ監督がメガホンを取ったラブ・ストーリー。舞台は第2次世界大戦直後のポーランド。音楽学校の入学試験に、他の受験生とは異彩を放つズーラ(ヨハンナ・クーリグ)という少女が現れる。教官のウィクター(トーマス・コット)は彼女に魅了され、やがて2人は男女の関係となる。民主主義と共産主義の対立が始まった冷戦期、1950年代のヨーロッパ、ポーランド・ドイツ・ユーゴスラビア・フランスの4カ国にまたがる2人の音楽家の十数年にわたる運命の愛が描かれる。また、同作はモノクロの映像美が高い評価を得たことでも話題に。

メリー・ポピンズ・リターンズ

Mary Poppins Returns 期待度★★★★★ 1月1日公開予定

ミュージカル、ファンタジー/TBC

© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved..
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1964年に公開された名作、魔法が使える家庭教師メリー・ポピンズとバンクス家の人びとの交流を描いたミュージカル『メリー・ポピンズ』の20年後を描いた続編。舞台は大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男・マイケルは家庭を持つ父親となり、かつて父や祖父が働いていた銀行で臨時の仕事に就いていた。しかし、バンクス家に金銭的な余裕はなく、マイケルは妻を亡くしたばかりで家の中も荒れ放題だった。そんな彼らの前に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。主人公メリー・ポピンズを『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが演じ、『キングスマン』のコリン・ファース、『マンマ・ミーア!』のメリル・ストリープら豪華キャストが脇を固める。

少年と海

Storm Boy 期待度★★★★★ 1月17日公開予定

ファミリー、ドラマ/PG

©Stormy Productions PTY LTD
©Stormy Productions PTY LTD

同作は、1976年にオリジナル版が公開された児童文学作家コリン・シール原作の同名小説を実写化したもの。ストーム・ボーイと呼ばれる少年マイク(フィン・リトル)は海辺の小さな街で父親トム(ジェイ・コートニー)と暮らしていた。ある日、母鳥を失ったペリカンのひなたちを助け、自然に帰すが、そのうちのミスター・パーシバルと名付けた1羽がマイクの元に戻ってきてしまう。鳥や父親、アボリジニーのはぐれ者フィンガーボーン(トレバー・ジェイミソン)との交流の物語を成長したマイク(ジェフリー・ラッシュ)が孫娘と接し、回想する姿が描かれる。監督は、オーストラリアのテレビ・ドラマの世界で主に活動しているショーン・シートが務めた。

ロロ

Loro 期待度★★★★★ 1月17日公開予定

ドラマ/MA15+


公私共に数々のスキャンダルで物議を醸したイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニの実像を描いた作品。世界有数の資産家の1人で、政界でも活躍した彼は、その権限を駆使してメディア統制を進めたとも言われた人物。同作では、職権乱用の罪で起訴されることになったハーレム・パーティー「ブンガブンガ」と、その裁判に焦点が当てられる。メガホンを取ったのは、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したパオロ・ソレンティーノ監督。主演は『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』でも同監督とタッグを組み、2度ヨーロッパ映画賞・男優賞を受賞したトニ・セルヴィッロが務める。

キッド・フー・ウッド・ビー・キング

The Kid Who Would Be King 期待度★★★★★ 1月17日公開予定

アドベンチャー、ファミリー、ファンタジー/TBC


アレックス(ルイス・アッシュボーン・サーキス)は、自分はどこにでもいる平凡な少年だと思っていた。しかし石の中からキング・アーサーの伝説の剣「エクスカリバー」を見つけたことによって一変する。彼は仲の良い友人らはもちろん、敵対者も集め騎士団を結成し、伝説の魔法使い・マーリン(パトリック・スチュワート)と共に、世界を支配しようとする邪悪な魔女モルガナ(レベッカ・ファーガソン)との戦いに挑むことになる。脚本・監督は『アントマン』『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のジョー・コーニッシュ。1人の少年が世界を救うリーダーとして活躍するイギリスのファンタジー・アドベンチャーの世界を家族そろって楽しもう。

ザ・ヘイト・ユー・ギブ

The Hate U Give 期待度★★★★ 1月31日公開予定

ドラマ/M


原作は、2017年に発表された新人女流作家・アンジー・トーマスによるベストセラーとなった同名小説で、アフリカ系アメリカ人の16歳の少女が、人種対立の渦中へ放り込まれ葛藤する姿が描かれた作品。スター(アマンドラ・ステンバーグ)は、学生の多くが富裕者層の子どもで、白人も黒人も共に勉強する学校へ通う高校生。ある日地元のパーティーで再会した幼なじみのカリル(アルジー・スミス)に車で家まで送ってもらう道中、パトカーに止められ尋問を受けたカリルの何気ない行動が警官に誤解を与え、彼は射殺されてまう。その事件で唯一現場を第3者として目撃したスターには、さまざまな立場の大人から無数の言葉や意見が投げ掛けられるようになる……。

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