MUJI初上陸!気になる商品は

 「価格が良心的で質の良いオーガニック服が欲しい」「値段の割には、上質で使いやすい文房具がない」「小物を収納するのに、ちょうどいいものが見つからない」——。オーストラリア生活でこんな風に思ったことがあるのでは?世界中に根強いファンを持つ、「MUJI」が2013年11月26日、メルボルンに豪州 1号店をオープンした。そこで本紙は、年々物価が高くなる豪州で「価格を押さえ、良質な商品をお客様に届ける」という新たな挑戦を始めたMUJIに注目、話をうかがった。

「MUJI」は株式会社良品計画の基幹ブランドで、1980年に西友のプライベート・ブランドとしてスタートした。生活に基づいた商品デザイン、素材を見直し、包装をシンプルにするという方針が受け入れられ人気を博し、現在は雑貨、家電、家具、食品など7,500点以上の商品を展開し、世界的にも成功を収めている。「MUJI」豪州1号店はメルボルン郊外のチャッドストーン・ショッピング・センターに356.65平方メートルの売り場面積でオープン。日本のMUJIの店舗と同様、「MUJIらしさ」を前面に出した店内は、高い天井で明るく、商品ディスプレイも見やすい。

店頭のショーウィンドーに書かれた「What’s MUJI?」の説明に地元客が立ち止まる。ブランド・コンセプトが分かりやすいようにした海外店舗では初の試みだ。

店内は限りなく日本のサービスに近くなるよう、スタッフ全員が研修を受け、快適にショッピングができるように配慮されている。


豪州マーチャンダイザーのプラット仁美さん

同店では、日本でも人気商品の文房具、収納小物をはじめ、衣類、家具など2,500点を提供。豪州マーチャンダイザーのプラット仁美さんは、「日本人のお客様からは食品についての要望が熱く、来年3月ぐらいをめどに徐々に食品も販売していきます」と話す。日本で人気のお菓子なども店頭に並ぶ予定だ。

さらに、今年4月にメルボルン市内に完成予定の商業複合施設「エンポリウム」内には500平方メートルの売り場を設け、家具などの大型商品を含めた4,000点以上の商品展開に力を注ぐ。プラットさんは「来年には豪MUJIのウェブサイトを立ち上げ、数年のうちにオンライン・ショッピングも可能にしたい」と語る。今後も店舗数を増やしていく計画で、豪全土でMUJIの「良品」を楽しめる日も近い。(取材=メルボルン・大木和香)

 

■MUJI Chadstone
住所:Shop B124, 1341 Dandenong Rd., Chadstone VIC
営業時間:月〜水9AM〜5:30PM、木・金9AM〜9PM、土9AM〜6PM、日・祝9AM〜5PM
商品に関する問い合わせEmail: chadstone@muji-online.com.au Facebook: www.facebook.com/muji.au

 

 

どんなMUJI商品がそろっているの?

 「MUJI」は現在、世界24カ国に240店舗を展開(2013年11月現在)。海外初出店は1991年のロンドンから。現在も海外店舗を増やし、ファンを増やし続けるMUJI商品の魅力と、豪州で人気の商品をラインアップ。「こんなモノが欲しかった」という商品が見つかるかも。豪州での現在までの大ヒット商品はなんと「USBデスク・ファン」と「男性用下着」。店頭に並んだとたん売り切れる大人気商品となっているそう。

「脚付きマットレス」(ダブル$876.95)

これぞMUJIというような、無駄をそぎ落としたシンプルで美しいデザイン。脚の色と高さを変えられる。マットレス下に収納ボックスを入れられるのが嬉しい。シングルとダブルがある。

「USBデスク・ファン」
(大$33.95、小$29.95)
USB電源で動き、低騒音でしかもしっかりとした風量が出せる。場所を取らずコンパクトなのが魅力。これから真夏を迎えるオフィスや勉強部屋で大活躍。(次回入荷未定)

「体にフィットするソファ」(本体$199、カバー$49.95)「体にフィットするソファ」は豪でも人気のアイテム。改良したニット地を使用し、中の微粒子ビーズで座り心地は最高。「ずっと座っていたくなる」ソファだ。別売りカバーは5色展開。

「履き心地のよいインソール・スリッパ」($29.95〜)オーストラリアで履き心地の良いスリッパを探すのは至難の業。開店から予想以上に売れているのがこのスリッパ。靴に使われるインソールを使用しているのでクッション性抜群。


「アクリル収納シリーズ」($2.95〜)
日本で定番の人気商品は海を越えても大人気。中身が見える収納は意外と少ない。こまごまとした雑貨、コスメ、アクセサリーを収納するにはもってこい。さまざまな形があり、組み合わせも自由。
■インタビュー
良品計画 金井政明・取締役社長

●PROFILE
1957年生まれ。西友ストア長野( 現合同会社西友)を経て93年良品計画入社。商品事業部生活雑貨部長として商品開発を主導し、良品計画の成長を牽引する。2008年より現職。

 無駄を省いて、洗練されたデザインの商品を長い間提供してきた「無印良品」の哲学、豪州におけるビジネス展開とは。代表取締役社長の金井政明氏にこれからの「MUJI」を聞いた。

——豪州1号店のオープンおめでとうございます。

 ありがとうございます。メルボルンのチャッドストーン店は、海外店舗の240店目、日本での店舗数を合わせると630店舗目となる店舗です。7年前にデザイン会議で初めてメルボルンを訪れ、人々のクリエーションに対する理解に触れ、いつかMUJIをオープンできればと思っていたので、たいへん嬉しく思っています。

——世界中にコアなMUJIファンがいますね。無印良品の魅力とは何でしょうか。

「MUJI」はもともと、大量消費社会へのアンチテーゼから始まったんですよ。「豊かさ」に対しての問いかけです。無駄をそぎ落とし、「役に立つ商品」ということを大切にしています。この価値観や考え方を、商品を通してお客様と共有できることがMUJIの魅力です。現在、商品数は7,500点、文房具から家まで扱っています。これから、まだまだ増えます。

——さまざまな移民が暮らし、多様性がある豪州でのマーケティング戦略とは。

 豪州だからといって特別なマーケティングはしません。我々は「売るため」のマーケティングや過剰な広告はしていません。シンプルなデザインで、高品質、価格をできるだけ抑え、お客様に提供することを一番大切にしています。消費者、生産者、環境にも配慮した製品を作り続けることが、MUJIのブランディングです。

——さらなる海外出店を計画しているそうですが、今後の海外展開をお聞かせください。

 2017年には海外店舗は国内店舗数を上回ります。今後は、生産地から直接販売地へ輸送できるようにし、現地価格をできるだけリーズナブルにするように進めていきます。また、「Found MUJI」という、世界中から「使われてきた日用品」を探し、少し改良して適正価格で提供するという活動を、世界にも発信していきます。例えば、日本のある地域に土着した食器などを、世界中の店舗で見かける日も近いと思います。

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