【QLD】地球にやさしいビーガン・ライフ ブリスベン・ビーガン・マーケットに行こう

ブリスベン南部に位置するウエスト・エンド(West End)は、ブリスベンでは数少ない路面店が所狭しと立ち並ぶ街。散歩の道すがら、横目にのぞきこんで立ち止まり、新しい店の開拓が楽しめるバウンダリー・ストリート・マーケットは、サウスバンクから徒歩でもアクセスが可能。また、同地では毎月2回定期的にビーガン・マーケットが開催される。健康志向の高い人必見のビーガン・マーケットの魅力に迫る。(文・写真=田中宏美)

ウエスト・エンド・エリア

ラッセルス・トリートとバウンダリー・ストリートの角にある道路標識
ラッセルス・トリートとバウンダリー・ストリートの角にある道路標識

 ウエスト・エンドにあるバウンダリー・ストリート周辺は、路面店が立ち並び、そのいで立ちはメルボルンのサウス・ヤラ(South Yarra)・エリアやチャペル・ストリート周辺にも似た空気が流れる。興味を惹かれる内装やオーガニックと書かれた看板、古びた雰囲気の店の数々には思わずのぞきこんで立ち止まってしまうだろう。この街には、新しいものと古いものが混在しているが違和感がなく、訪れる人たちが楽しめる土壌がある。多国籍レストランを始め、スタート・アップとして出店する第1号店が数多く並ぶのもうなずける。日曜日にマーケットに訪れた際に、散歩がてら新しいお店の開拓をするのもお薦めだ。

「Turkish Food Vegan」のコンボ・セット($15)
「Turkish Food Vegan」のコンボ・セット($15)

オーストラリア人の健康志向

 最近では、街中のレストランでベジタリアンやビーガン向け、グルテン・フリー・メニューを用意している店が増えている。それらを象徴するようにオーガニック野菜やグルテン・フリーのパンなどが通常のスーパーマーケットでも手軽に入手できる。オーストラリアでは、それだけ人びとの健康への関心が高く、ベジタリアンやビーガン・スタイルが自然と受け入れられている。

ビーガンとは

 ベジタリアンとは「菜食主義者」の総称だが、その中でもビーガンは卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全菜食主義者」のこと。野菜でもダイコン、ニンジン、タマネギ、ニンニクなどの根菜類は収穫するとその植物自体の命を根絶させてしまうために摂取せず、そして身の回りの物からできるだけ動物由来の物を避けることで動物の命も尊重する生活スタイルを選択した人たちをビーガンと呼ぶ。ベジタリアン(菜食主義者)からビーガン(完全菜食主義者)になる人もいるが、健康上、宗教上、環境保護の観点など、その理由はさまざま。

 完全なる菜食主義とまでいかなくとも生き物を絶やさない努力をするために料理油の処理方法、マイクロビーズを含んだ洗顔スクラブの使用を控える、食べ物を粗末にしない、環境に配慮された工程でプロセスされた衣食住に関わる製品をサポートするなど、それぞれができることから行動することで少しでも地球にやさしい生活に近付くことができるのではないだろうか。

「Flour Of Life Bakery」の食べ応えのあるモチモチのドーナツ($4.8)
「Flour Of Life Bakery」の食べ応えのあるモチモチのドーナツ($4.8)
「Flour Of Life Bakery」の人気のカスタード・タルト($5.2)、フルーツ・タルト($5.8)
「Flour Of Life Bakery」の人気のカスタード・タルト($5.2)、フルーツ・タルト($5.8)

動物保護や環境にやさしいマーケット

 オーストラリア各地で週末に行われるマーケットは手作り雑貨、アクセサリー、蜂蜜や手作りジャムの販売など、ちょっとしたお祭り気分が味わえるイベントとして定着しているが、オーガニック野菜を求め訪れる人も多いという。ウエスト・エンドのバウンダリー・ストリート・マーケットの会場では毎月第2、第4日曜日にブリスベンでは珍しいビーガンに特化したマーケットが開催されている。

マーケット内のテーブル・エリア
マーケット内のテーブル・エリア

 同ビーガン・マーケットでは、動物由来の物を一切含まない食べ物から雑貨や化粧品までビーガン製品が販売される屋台が40軒ほど軒を連ねる。多国籍料理(中東やアジアなど)、デザート、お茶、フレッシュ・ジュースなどの飲食店、雑貨や動物保護のチャリティーTシャツを販売する店など、数々のビーガンに特化した屋台を楽しむことができる。また、ライブ・ミュージックが流れる、心地良いゆったりとした雰囲気の中で食事ができるスペースにはテーブルと長いすが用意されているため、ピクニックの用意をして出掛ける必要がないのもうれしい。第4日曜日は「Twilight営業」となり午後12~8時まで営業、入場が無料なのも魅力的だ。

 サウス・ブリスベン駅からグレイ・ストリートを南西方向ラッセル・ウォーク(ビルの下の道)へ向かって右折し、観覧車を仰ぐ道を通り抜けてそのままラッセル・ストリートをバウンダリー・ストリートに突き当たるまで歩くこと約10分、左手の角がマーケットの入り口になる。入り口に置かれた大きなトカゲのオブジェは待ち合わせにも最適な目印だ。

お薦めのプレート

「Moose Tea」のアイスチャイ($5)はガラス・ジャー付き
「Moose Tea」のアイスチャイ($5)はガラス・ジャー付き

 マーケット内で、ひときわ目を引くトルコ料理「Turkish Food Vegan」は何と言ってもメニューの多さと実際に料理された見本をテーブルに並べているため、食欲をそそられる。10~15ドルで満足のいくボリュームのプレートが味わえる。

 デザートには「I Should Coco Ice Cream」がお薦め。オーストラリア初の地球にやさしいココナツ・ソフト・サーブ(アイスパフェ)は、精製された砂糖やパーム・オイルを含まない100パーセント・プラント・ベースだ。「Moose Tea」では、オーダーすると5ドルでハンドル付きのガラス・ジャー(ふたとストロー付)が付いてくる。学校や仕事に出掛ける時の、飲み物を入れるための容器、サラダを入れるランチ・ボックスとして再利用するにも最適だ。「Flour Of Life Bakery」のインスタ映えするドーナツ($4.8)は、モチモチの食感がたまらない1つで満足感の得られるおいしさだ。タルト($5.20~)などいずれもプラント・ベースの乳製品フリー、卵フリー、肉フリー、フッ化物フリー。ビーガン対応のパイなどのチョイスもそろう。

「Turkish Food Vegan」の販売スタッフのマーヤさんは笑顔がすてきでフレンドリー
「Turkish Food Vegan」の販売スタッフのマーヤさんは笑顔がすてきでフレンドリー
とても親切な「Moose Tea」のシスターズ
とても親切な「Moose Tea」のシスターズ

楽しみ方も自由に

 初めてのビーガン体験だとしても堅苦しくなく、勧誘のようなチラシを手渡されることもないため、気軽に訪れることができる。天気の良い日には青空の下でやさしい空気に包まれながら、野外でビーガン・フードを堪能し、1人で静かに思いにひたるのも良いかもしれない。また、友達とボヘミアン、フォークロア・スタイルなコーディネートでお出掛けするのも1つの楽しみ方ではないだろうか。それぞれに合ったスタイルで足を運んでみてはいかがだろう。

Brisbane Vegan Markets
■住所:56 Russell St., West End (Cnr Boundary Rd. and Russell St.)
■Tel: 0488-405-582
■Email: brisbaneveganmarkets@gmail.com
■Web: facebook.com/brisbaneveganmarkets
■営業時間:毎月第2日曜日9AM~3PM、毎月第4日曜日12PM~8PM
■入場料:無料

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