新旧の魅力が息づく街に生まれた、心までも満たされるビーガン・レストラン


レンティル・アズ・エニシング・シドニー
Lentil as Anything Sydney
編集部セレクト 絶品レストラン・コレクション
日豪プレスのスタッフがプライベートで訪れ、舌鼓を打ったレストランを実際に食したメニューとともにご紹介。

 

新旧の魅力が息づく街に生まれた
心までも満たされるビーガン・レストラン

個性的な店と芸術家の若者が行き交う街ニュータウン。最近ではヒップ・スターと呼ばれる若手事業家も移住し始め、街の様相は除々に変わりつつあるのだとか。その街に最近ビーガン料理専門のレストランがオープンした。駅を出て左方向にキング・ストリート沿いをまっすぐ10分ほど歩いていくと右手にあるこの店は、開店前になると店先に行列ができることも珍しくない。それもそのはず、このお店は1日たったの3時間しか開かないため連日のように満席だという。

 

ビーガンとは完全菜食主義者で、乳製品などを含む動物性の食品を一切摂らない人たちのこと。同店ではそのような食材で作った料理だけを提供している。また、もう1つの特徴はすべてのメニューに値段がないこと。会計は、食後に店先のコントリビューション・ボックスに1人1人が適当だと思う料金を支払うようになっている。売り上げはすべて各種支援団体の援助費として回されるという。この利益度外視のシステムはもともとアメリカで始まったのだそう。オーストラリアではずいぶん前にメルボルンで始まり、同店はその系列店となる。

ボヘミアンな装飾がなされた店内は暖色系の電球とキャンドルの灯りでぼんやりと薄暗く、山小屋のような温かさを感じさせる。最初に出されるウェルカム・ドリンクはミルクたっぷりの温かいチャイ。お腹がほぐれたところでボランティア・スタッフがオーダーをとりにやって来る。毎日変わるというメニューは、各農園からその日にいただく野菜の量によって決めるのだとか。注文したのはその日のお薦め2品。1つ目のプレートにあったダル(ひよこ豆)のカレーは口に入れてすぐに、じっくり煮込まれていることが分かる深い香ばしさが広がる。2つ目のプレートに乗せられた、だしの効いた椎茸と酢漬け大根からは懐かしい慣れ親しんだ日本の味がした。無駄な添加物を一切排除しているビーガン料理は素材本来の味がしっかりと出ていて、自然の甘みや苦味、食感が楽しめる。動物を育てるのには植物を育てる7倍の飼料が必要だという。そんなスタッフの話を聞きながら、食後の満足感が決してお腹の満腹感だけではないことに気付く。コントリビューション・ボックスにお金を入れながら、新たなレストランの価値を考えさせられたのは言うまでもない。 
(リポート:編集部RM)


1.この日人気だったカレー風味のダルとロースト・パンプキンのペースト
2.店内の装飾も見所。隅にはキッズ・コーナーもある
3.行列のできる店先。昼間は別名のカフェとして営業しているらしい
4.ガーリックの効いたマッシュポテトと椎茸が食欲をそそる
5.店先のコントリビューション・ボックス
Lentil as Anything Sydney
住所:391 King St., Newtown, Sydney
営業時間:月〜日6PM〜9PM
Web: lentilasanything.com

 

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