Domain Chandonのしだれ桜 メルボルンの「居酒屋」巡りの旅

MASUYA GROUP CEO  —KEN定松が歩いた—

食材の宝庫   オーストラリア

第10章 Domain Chandonのしだれ桜
メルボルンの「居酒屋」巡りの旅

 今回は、数多くのプレミアム・ワインを産出するVIC州のヤラ・バレーとモーニントン半島、そして「居酒屋」レストランやフュージョン料理がブームとなっているメルボルンを訪れるフード・ツーリズムをご紹介します。

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「Domaine Chandon」で満開に咲くしだれ桜

■ヤラ・バレーの特選ワイナリー
 メルボルン市内から車で1時間、私とソムリエの金丸氏、そしてワインに目のないS君が向かったのが、フランスのMoet&Chandon社が経営する「Domaine Chandon」です。10年前に1人で訪れた際、シャンペンとイチゴが供され、そのイチゴが美味しかったことが一生忘れられません。
 エントランスに咲き乱れるしだれ桜と各種の花々は素晴らしく、レストランからのワイナリーの景色はうっとりするほどです。金丸氏は特にピノ・ノワール・ベースのクリスピーなロゼ・シャンペンを気に入り、各種の生ハムやチーズとともに楽しんでいましたが、さすがすべてがパーフェクトなマッチングでした。
 その後、ワイン業界の神様といわれるJames Halliday氏が1985年に創設した「Coldstream Hills Winery」へと向かいました。前日に私が伺った「花菱」レストランでは、このワイナリーのワインにこだわり、メニューに数多く取り入れています。中でもシャルドネの味わいは確かに“Cool and Beauty”でした。

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170年近い歴史を誇る「Yering Station」

 次に1838年にワインを最初にこの地で作り始めた「Yering Station」へとランチに向かいました。数億円をかけたというレストランでは、本当に素晴らしい料理が提供されています。私がこの10年で訪れた豪州のワイナリー・レストランの中でベスト5に入ります。男3人で食事をしていると、雨が上がり、虹がかかり、その下を何百頭もの牛が列をなしてワイナリーを横切って行くのが見えました。
■天然温泉もあるモーニントン半島
 数年前にソムリエのAさんからこの地の話を聞いた時から、いつかは訪れたいと思っていたのが、モーニントン半島です。天然の温泉や絶景のゴルフ場が数多くあり、何キロにも渡って直線のビーチが続いています。ヤラ・バレーを訪れた日はパブの上階に泊まり、翌日に出発しました。向かうはこの半島にあるワイナリー「Red Hill Estate」。私のお気に入りのピノ・ノワールがあります。特にリザーブ・ピノ・ノワールとシャルドネの出来は秀逸で、鱒屋でも次のプロモーション・ワインとして考えています。

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「Red Hill Estate」のセラー・ドアで

 Western Port Bayにあるこのワイナリーのレストラン「Max’s」はVIC州ワイナリー・レストラン2010年の頂点に輝いた店。オーナー・シェフのマックス氏と話をしましたが、故郷イタリアへのフード・ツーリズムを行っているとのこと。日本食にもたいへん興味を持っていました。1日中いたいと思わせるレストランでした。
■メルボルンで「居酒屋」巡り
 現在、シドニーでも続々と日本酒を扱う居酒屋やダイニング・バーがオープンしていますが、メルボルンでは焼き鳥の炭火焼き店「前田屋」、そして居酒屋「DEN」などが日本酒を置き、繁盛しています。火曜日というのに、夜8時半に行っても「DEN」では30分以上も待つことになりました(約100席)。客層の約9割がオーストラリア人。お酒も料理も値段は少々高めですが、味の分かるオージー客が酒と料理を心から楽しでんいる様子でした。あるお客が「日本酒はセクシーなアルコール」だと言っていたのが印象的でした。

 海外用に新しくデザインされた日本酒、そしてさまざまな形のトックリとお猪口のほか、スタッフが気さくにお客さんと話をしている様子など、料理の提供の仕方も楽しめました。

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チーズや生ハム、オリーブとの相性抜群のメルボルンのワイン

 私たちはそのほかに、日本の刺し身バーとオーストラリア料理を融合させた巨大ダイニング・バー「Taxi Dining」や、4億円を投資したチャイニーズ・フレンチが楽しめるダイニング・バー「DUCK DUCK GOOSE」、ベトナム料理とオーストラリア料理のフュージョン・レストラン「Ginger Boy」を訪れました。この店のワインによく合う料理はどれも素晴らしく、この時に案内した食通の上海人の方も楽しんでいました。
 今、私どものレストラン業界は食文化のグローバリズムの中で、店作りも急速に変わり始めています。そしてそれに伴い、日本食材のWasabi、Yuzu、Miso、Nori、Konbu、Soba、そして日本のDressing、Sauce、Mayonnaiseが大人気です。
 さて、次回はシドニー市内からほど近い、サーフィンのできる素晴らしいビーチ、Bondiなど5カ所を訪れるとともに、その地の有名レストラン、パブ、バックパッカー宿などを紹介し、日本にある民宿との違いなどをご案内していきます。日本からもぜひ、サーフボード片手に訪れていただきたいと思います。

Enjoy your meal!

Domaine Chandon Web: www.domainechandon.com.au
Yering Station Web: www.yering.com
Taxi Dining Room Web: www.fedsquare.com
Hanabishi Web: www.hanabishi.com.au
Ginger Boy Web: gingerboy.com.au


プロフィル
◎日本食レストラン「MASUYA Group」社長。趣味=庭の草刈りと読書。座右の銘=「道のないところに道をつくる」。豪州初の日本食フード・フェアの実施や日本酒の普及促進活動など、日本の食文化の浸透に尽力。また、日本の観光業・外食業との事業提携や人材育成などを進めている。本コラムではオーストラリアのフード・ツーリズムを紹介中。
Web: www.masuya.com.au

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