レシピ/アンザック・ビスケット

多国籍なオーストラリアの簡単で美味しいレシピを紹介。

くっつかないオーブン・シート(「Multix Bake」ブランドなど)を使うと焼きやすい Photo: Pfctdayelise
オーストラリアの伝統的なおやつ
アンザック・ビスケット

オーストラリアを代表するおやつの1つ、アンザック・ビスケット。4月25日のアンザック・デーや11月11日のリメンバランス・デーの定番おやつでもあるが、戦争の記念日以外にも、オーストラリアの家庭では1年中よく食されている。

名前の由来はもちろん、オーストラリアとニュージーランドの連合軍「ANZAC(Australian and New Zealand Army Corps)」からとったもの。腹持ちがよく、室温で保存できて日持ちもいいため、第1次世界大戦中にオーストラリアの奥さんたちが戦地に送っていたことからついた名前だとか。

ANZACレシピの起源をさかのぼると、元になったレシピは押し麦をよく使うスコットランドから来ているのだそう。同じく押し麦を使うポリッジ(オートミール)も、寒いスコットランドからやってきた食べ物の1つだ。

スーパーマーケットでもいつでも手に入るおやつの1つだが、家庭で簡単にできるので、ぜひ手作りしてみよう。ほかのクッキー類などと違い卵を入れていないので、卵アレルギーの人や小さな子どもにもお薦め。卵が入っていない分日持ちもするので、1度にたくさん作って作り置きしておくにもぴったりだ。

今回のレシピを教えてくれたのは、生まれも育ちもオーストラリアで、海外にはまだ1度も出たことがないというモーリーンおばあちゃん。

「素朴なビスケットだけに、ゴールデン・シロップをしっかり入れるのが風味を良くするコツなの」

サトウキビ畑があちこちにあるオーストラリアらしく、サトウキビから作られるゴールデン・シロップを使用するのだ。「乾いた素材は乾いた物同士で先によく混ぜること。そして焼いている間にかなり膨らむから、トレイに並べる時は、生地と生地の間をたっぷりとっておくことね。茶色くなってきたら焦げやすいから、オーブンの側から離れずにちょうどいい焼き色になるまで見守りましょう。オーブンによっては端の方のビスケットが先に焼き上がるから、焼けた物からどんどん取り出していくと上手にできるわよ」

作り方は、基本的に混ぜて焼くだけ。クッキーのように型を取る必要もないので、ぜひ気軽にチャレンジしてみよう。

 

(50枚分)
押し麦(rolled oats) 1カップ
小麦粉(plain flour) 1カップ(ふるいにかけておく)
砂糖 1カップ
ココナッツ・フレーク(desiccated coconut) 3/4カップ
バター 150g
ゴールデン・シロップ 大さじ2
熱湯 大さじ2
重曹(baking soda) 小さじ1.5

 

作り方
① 押し麦、小麦粉、砂糖、ココナッツをボウルで混ぜる。
② ゴールデン・シロップとバターを小さな耐熱容器に入れ、電子レンジで数十秒かけて溶かす(熱のかけ過ぎに注意)。
③ 熱湯と重曹を混ぜ、②の溶かしバターに混ぜる。
④ ③を①のボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
⑤ オーブンを150度に予熱しておく。
⑥ ティー・スプーンで生地をすくい、2本のティー・スプーンで軽く丸めた後、オーブン・トレイに並べ、上からスプーンで押して平たい円にする(テフロン加工のトレイかくっつかないシートを利用、またはトレイにバターを塗っておく)。
⑦ 150度のオーブンで15~20分焼く。焼きたては柔らかいが、冷めると固まるのでトレイに載せたまま5分ほど置き、網で冷ます。


 
 
モーリーンおばあちゃん

シドニーで生まれ育ち、現在はNSW州の小さな田舎町で趣味の料理とガーデニングを楽しみながら暮らしている。もうすぐ80歳の誕生日。

 

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