硬くて小さい物を食べた時に歯が痛みます。

ハッと驚く歯のはなし

ハッと驚く歯のはなし

Vol. 17
日ごろ怠りがちなデンタル・ケアや、日々進歩する歯科技術など、歯を健康に保つための秘訣を毎月お伝えします。
Q
ゴマのような硬くて小さい物を食べた時に歯が痛みます。普段は何ともないのですが、これも虫歯でしょうか?

A
歯にひびが入った場合に特によく 起こる症状が、粒状の物などを噛んだ場合、または噛み合わせた歯を離そうとした瞬間に痛みが起こるなどといったものです。症状が進むと冷たい物、熱い物、また甘い物を口にした時にも痛みを感じるようになります。
 歯にひびが入っているかどうかの診断は容易ではありません。ひびは肉眼では見えないものがありますし、またレントゲン写真に映らないこともあります。歯にひびが入っている場合、早期に医師の治療を受けることがとても重要です。そうすれば大方の場合、その歯を救うことができますが、長い間放置しておくと、抜歯を免れない状態となってしまうこともあります。
 治療は、ひびが浅い所にある場合、ひびの入っているところから、咬頭(咬合面から突き出しているとがった先端)までを取り除き、そこに新しい充填をします。ただし、その歯に既に大きな充填物があるような場合、ひびを取り除いた後、歯冠(クラウン)を装着する必要があるでしょう。歯冠によってさらにひびが入らないようしっかりと補強しておくことが大切なのです。もしひびが歯肉の下にまで達し、炎症が引き起こされてしまっていれば、(神経を抜く)根管治療が必要となるでしょう。あるいは歯根の奥までひびが貫通しているような場合では、抜歯をすることもあります。
 現代、歯にひびが入る人の数は増加しています。現代人の方が歯を長持ちさせているため、年月を重ねるうちより大きな充填物が必要となりこれにより歯が弱くなるからです。さらにストレスのため、歯ぎしりをする人が増えていることも大きな原因の1つです。
 ひびを防止することも不可能ではありません。歯ぎしりには、防止用装置を歯科医師のもとで作ることをお薦めします。極度に硬い物を咬むのを避けること、毎日の口腔衛生をきちんと行い、充填物を増やさないことも心がけてください。


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イアン・マラトス
Dr. イアン・マラトス歯科医院

歯科医歴24年。多数の日本人患者の診察・治療経験を持つ。1年間の日本滞在経験もあり、日本語が堪能。日本の歯科事情はもちろんのこと、日本人社会のシステム、日本文化にも深い理解がある

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