妊娠中の歯科治療や、歯茎の健康を管理するための注意点

何でも相談

Q 妊娠中の歯科治療や、歯茎の健康を管理するために気を付けることは何でしょうか。
(26歳主婦=女性)

A 妊娠中は女性ホルモンが増えるため、口の中の状態は大きく変化します。口腔内を正常に保つための唾液分泌量が低下し、トラブルが起こりやすくなる可能性が増加。さまざまな病気がお腹の赤ちゃんに悪影響を与えることもあり得るため、妊娠中は普段以上に徹底したケアが必要です。


妊娠初期(妊娠1、2、3、4カ月目)

つわりなどで体調が優れず、切迫流産も起こしやすいこの時期の歯科治療はできるだけ控えた方が良いでしょう。耐えられないくらいの痛みがある場合、治療は応急処置までにとどめておき、安定期に入ってから治療をすることをお勧めします。

妊娠中期(妊娠5、6、7カ月目)

つわりも回復し体調が改善に向かう安定期は、特別なことがなければ積極的に治療を受けても問題ありません。この時期は麻酔が必要な虫歯治療や抜歯などの治療を含め、ほとんどの治療を行なうことが可能です。

妊娠後期(妊娠8、9、10カ月目、臨月時)

治療時に仰向けの体制を取ると、お腹が圧迫されやすく負担が掛かる時期で、治療に適しているとは言えません。治療は不可能ではありませんが陣痛が起こったり、早産となる恐れがあるため、治療を控えることをお勧めします。この時期の治療は応急処置・予防処置とし、それ以外は避けましょう。

妊娠中の虫歯予防と注意点


1日に最低2回、食後に、歯に負担を掛けないヘッドの小さな柔らかいタイプの歯ブラシと、フッ素が入った歯磨き粉を使用して歯を磨きましょう。歯ブラシは小刻みに動かすようにして、なるべく体調の良い時間にリラックスして行います。歯磨きをする時は、歯ブラシを舌に当てないよう下の方を向いて、前かがみの体勢になると嘔吐感を感じることなく磨くことが可能。その後、更にウォーター・ピック(水圧により歯間が掃除できる機械)を使用することをお勧めします。

妊娠中は特に歯茎の病気が隠れていないかを診察するため、3~6カ月毎に歯科検診と定期的な歯石取りなどのクリーニングを歯科医や衛生士にしてもらいましょう。妊娠中の歯の問題は早めに対処し、歯科医に必ず妊娠していることを伝えてください。楽な姿勢で治療を受けられるよう配慮してくれます。


ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワーレーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・アメリカに提携クリニックあり、医療法人徳真会グループ)。一般歯科治療のほかにも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。ジャパン・インビザライン・フロンティア・メンバー、東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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