【乙女修行】お寺で瞑想?! “阿字観”で心を清めてリラックス

女を磨く、がんばる女子のためのコラム

続・乙女修行にいざ行かん

部員Zの女磨きレポート

オーストラリアのお寺で瞑想?!
“阿字観”で心を清めてリラックス


 心を整理し、脳内のアルファ波を活性させる手法として世界中に多くの瞑想(メディテーション)法が存在する。瞑想と聞くと、何やら難しくてハードルが高いイメージがあるが、俗世を離れた修行のようなものだけでなく、アスリートが集中力を高めるため、日常的にリラックスするためなど、その目的も実態もさまざま。そこで、雑念まみれ・煩悩まみれの部員Zは思い立った―――そうだ、お寺へ行こう!

シドニーに寺院、と聞くと思わず耳を疑ってしまうが、ミドル・コーブに「青山寺(せいざんじ)」という真言宗のお寺が存在する。日本の高野山真言宗を総本山とし、NSW州のガバメントからも認可されているれっきとしたお寺。建物の外観は一見して白くきれいな住宅風だが、住職の齋藤さんに迎えられ中に入ると、そこには紛れもないお寺の道場が。


室内に足を踏み入れると、なつかしい線香が香る板張りの道場が。瞑想の際は座禅を組むので、女性はレギンスやパンツ・スタイルで行こう

今回お邪魔したのはこの青山寺で月に1度、日曜に開催しているという瞑想の会で、信教を問わず誰でも気軽に参加可能だ。初めての人でも大丈夫、という副住職・美章さんの案内の下、複数の参加者とともにメディテーションの時間が始まった。まずは「阿字観(あじかん)」という瞑想法について、「宇宙と呼吸を通わせ、心を通わせるもの」と説明を受ける。何やら壮大な印象も受けつつ、詳しく聞いてみる。

「宇宙創世のビッグバンの音も、人間誕生の産声も『ア』の一音から始まります。そして星の死も人間の臨終も『ウン』で終結します。『ア』から始まる宇宙も、そこに発生した星々や生命体であるあなたの体の中にも『ア』の命が息づき、この生命の本源である『ア』を、密教では『大日如来』と申します。この大日如来の『ア』を静かに唱えて宇宙と呼吸を、そして心を通わせることを『阿息観(あそくかん)』といいます」


清らかで荘厳な印象の阿字観掛軸本尊。大日如来の「智慧の光」を表す月の部分は月輪(がちりん)と呼ばれ、瞑想中のイメージを広げる手助けとなってくれる


建物の裏手にあるバルコニーから見える景色は、木々の緑が鮮やか。瞑想の後にきれいな空気を深呼吸すると心身ともに健康になりそうだ


笑顔と気遣いの温かな、住職の齋藤さん(左)と副住職の美章さん。初めて青山寺を訪れる人でも臆せず参加できる雰囲気が嬉しい

この阿息観とともに瞑想することを、「阿字観」というのだそうだ。その具体的な方法は、美章さんが参加者を導くように、呼吸のリズム、般若心経の唱え方(ふりがなのついたお経を見ながらなので初めてでも安心)、姿勢の保ち方や礼の方法まで、1つずつゆっくりと教えてくれる。

大日如来を表した月と蓮華の描かれた掛け軸(阿字観掛軸本尊(あじかんかけじくほんぞん))を前に座し、月の輪を自身の心と重ね、それが瞑想によって少しずつ大きく広げられていく様をイメージする。目を軽くつぶり、体の中に閉じ込められていた心が体を超えあふれ出すように大きくなり、そしてやがて宇宙大となっていくまで、そのイメージを美章さんの穏やかなナビゲーションに沿って広げていく。

特に印象的だったのが呼吸法だ。簡単にいうと腹式呼吸だが、日ごろ意外とできていないものなのだと気付かされるとともに、その呼吸に慣れてくるにつれて不思議と心が落ち着いてくる。呼吸や内的なイメージだけに集中する時間を、毎日の暮らしの中で意識せずに得るのはなかなか難しくもあり、これが瞑想というものなのかと初心者なりに漠然と感じたりもする。

大きく広げた月の輪のイメージを、今度は元通りのサイズに収縮させるところまでやって、阿字観は終了となる。実際に体験してみて、頭がスッキリとし、気持ちに余裕が生まれたような不思議な感覚になった。一度では把握しきれないその奥深さに、またやってみたい気持ちがふつふつと湧いてくる。定期的に参加する人が多いというのも分かる気がした。

オーストラリアにいながらにして阿字観に触れるという貴重な体験は、ミドル・コーブの美しい緑を臨むバルコニーでの茶話会で和気あいあいと幕を閉じた。青山寺へのアクセスは車が便利だが、シティからのバスの停留所も至近。訪れる際は事前に電話などで問い合わせることをお勧めする。

青山寺 Seizanji Buddhist Temple
■住所:301 Eastern Valley Way, Middle Cove 2068 NSW ■Tel: 02-9417-6555 ■Web: koyasanshingonshu.jimdo.com(瞑想会の日程はウェブサイト内「Event」から)

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