正しいシューズ選び

▶▶▶フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう!

第44回  正しいシューズ選び

今年も寒くなってきましたね。冬というと、ランニング・シーズンの到来でもあります。そこでこの時期クリニックでよく話題になるのが、正しいランニング・シューズの選び方です。シューズとケガの関係はたくさんリサーチされていますが、一般的にランナーに多いケガは、足の疲労骨折、スネのシン・スプリント、ランナー膝、腰痛、腿裏のハムストリングの肉離れなどが挙げられます。まず、ランニング・シューズを選ぶ際は、以下のポイントが重要となってきます。

 

・かかと部分は硬め
・前方部分は柔らかめ
・土踏まずのあたりでシューズがU字に曲がる(つま先部分がかかとの方へ曲がる)

これを理解した上で、今度は自身の足の形を知り、さらに適したシューズを選びましょう。人間の足の形は、主に以下の3種類に分別することができます。この3種のそれぞれの足の形には、次のようなシューズがお薦めです。

 

1扁平足
 シューズの中部は硬めで、アーチをサポートするために内側が外側より分厚く、高くなっている靴がお薦めです。シューズの底の形は比較的まっすぐなI字型と呼ばれるものが良いでしょう。

 

2普通
 シューズの中部は硬過ぎず柔らか過ぎず、土踏まずをサポートできる靴が適しています。シューズの底の形は足の形に沿って軽くカーブしている(左足の場合、軽いC字型)が良いでしょう。

 

3凹足(ハイ・アーチ)
 シューズの中部が柔らかく、土踏まずのアーチが平たい靴がお薦めです。

なお、ランニング・シューズの総耐久距離は600~1000キロです。一見底があまりすり減っていないように見えてもソール・ラバーのショック吸収力が弱っている場合があります。ランニングの記録と照らし合わせ、適切な時期に買い替えましょう。

近年のスポーツ・ブームもあり、今市場ではさまざまなランニング・シューズが豊富に流通しています。次回購入する際には、ぜひこうして自分の足の形にあったシューズを選んでみてください。


奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)

シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
www.metrophysiotherapy.com.au

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る