非・英語ネイティブのためのESL

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

非・英語ネイティブのためのESL

Q: 現在4歳半の子どもが来年からキンディーに行くのですが、英語があまりできません。今年からプリスクールには通っているのですが、先生の言うことがどれくらい理解できているのか、また、自分の言いたいことが上手に言えないようで来年が心配です。来年キンディーに行かせて大丈夫でしょうか?

このテーマは以前にも取り上げましたが、英語については不安に思われている保護者の方々も多いと思いますので最近の状況を踏まえてお伝えします。

NSW州の公立小学校やハイスクールでは、多文化教育(Multicultural Education)の一環として、英語を母国語としない子どもたちのためのESL(English as a Second Language)クラスを設けています。対象は、オーストラリアに来たばかりの生徒、またはクラス担任から英語の基礎勉強が必要だと判断された生徒です。

週にESLの授業を何時間受けるかは、生徒の英語のレベルや各学校のESL受講生の人数と教師の状況によって変わります。英語圏以外のバックグラウンドを持つ生徒が多い学校ではESLが充実していますが、英語ネイティブの生徒が多い学校では、ESL教師が常駐していない学校もあります。プライベート・スクール(Private School/私立校)ではその学校の状況によって違いますので、入学希望の学校に問い合わせてみましょう。

ある公立小学校のESL教師は、毎月生徒の英語レベルをチェックし、クラスを調整しているとのことでした。授業は、学校によりますがESL教室(クラスルーム以外の部屋)にて個人や小グループで行われたり、通常クラスにESLの先生が入って指導したります。ESLクラスがある時は、クラスに残っている他の生徒たちは通常の英語の授業をすることが多いですが、学校の状況により他の科目の授業の間に取り出しレッスンをすることもあるそうです。

キンディーに入学する生徒には、入学直前または直後に学校でアセスメント・テストがあり、これによりお子さんの英語力をチェックしてくれます。その結果次第で、ESLのレッスンを受けるか受けないか、週何回受けるのかを担任の先生が判断し、レッスンはそのお子さんが通常クラスに入ってもついて行けるだろうと判断されるまで続けられます。

ESLクラスでは、先生は常に生徒たちに「Yes/No」以外で答えなければならないような問いかけをし、レベルによって話す速度や語ごい彙の難易度を変えています。初心者には実物や本、身振り手振りを使って目からも理解できるようなレッスンをしています。また、レッスン中は生徒たちを上手に褒め、自信を持たせるような指導を心がけているそうです。

入学までにできることとしては、英語の本を読んであげたり、DVDや子ども向けTVプログラムを見せたり、英語がネイティブのお友達と遊ばせたりすると、聞く力が付き、語彙が増えて話す方も上達するでしょう。本を読んであげる自信がないという方は、CD付きの絵本を買えば大丈夫。また、プリスクール以外に幼児向けの英語のレッスンを受けるのも有効です。

ESLの詳しい情報は以下のウェブサイトでもご覧頂けます。

◆ESLプログラムについて
 Web: www.schools.nsw.edu.au/gotoschool/a-z/esl.php
◆ESLのレポートについて(日本語)
 Web: www.det.nsw.edu.au/media/downloads/languagesupport/esl_reports/infosheets/japanese.pdf



内野尚子(うちのなおこ)
プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して在豪日本人のための現地教育のシラバスやバイリンガル教育の情報共有に努めている。

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