NAPLANとはどのようなものですか?

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

NAPLANとはどのようなものですか?

 

Q: 小学3年生になる子どもがいます。今年、NAPLANというテストを受けると聞いたのですが、どのようなものですか?

A: ”NAPLAN”とは、National Assessment Program – Literacy and Numeracyの略で、公立と私立学校のすべての3年生、5年生、7年生、9年生の生徒を対象に毎年行われる、読み書きと計算の能力を評価するテストです。このテストは、2008年度から始まり、毎年5月に全国で一斉に行われています。08年までは、NSW州ではBasic Skills Test(BST), English Language and Literacy Assessment(ELLA), Secondary Numeracy Assessment Program(SNAP)が行われていましたが、NAPLANが開始されたことにより、それらすべてがNAPLANに置き換えられました。

NAPLANでは、3年生、5年生、7年生、9年生の全生徒にテストを受けることを奨励していますが、渡豪1年以内の生徒や重度の知的障害や機能障害のある生徒に対しては、テストが免除される場合があります。しかし、学習障害や学習困難を持つ生徒も、参加することが期待されています。学習支援を受けている生徒は、テストの際に通常と同様の支援を得られる場合があります。またさまざまな理由により棄権することもできますが、いずれにしてもお子さんが通う学校の校長先生や支援担当の先生にご相談ください。

今年は、5月11日から13日までの3日間に行われる予定で、科目はスペリングや文法を含むLanguage Conventions、Reading、Writing、Numeracyの4つです。テスト時間は、9年生のReadingが65分となっているほかは、どの教科も40分、45分、50分のいずれかになっています。テストは、Writing以外は4択問題がほとんどです。Writingは、08年、09年どちらも全学年同じテーマで、物語形式で書くよう指示されており、今年も同様に物語形式のようです。

テストの結果は、9月中旬から生徒に返され、それぞれのテストでの全国平均と各生徒の成績がバンドと呼ばれる6段階の水準表の上で示されます。またテスト結果は、各学校の学習プログラムの開発・向上のために活用されます。各教師はテストの結果から、各生徒がどの領域でサポートが必要かを知ることができ、指導向上に役立てることができます。同様に、保護者も、自分の子どもの成績を知ることにより、今後のフォロー・アップをすることができるでしょう。

保護者向けのパンフレットやウェブサイトでは、学校で教師がテストのためのガイダンスをしたり、授業中にテストに慣れるよう準備をしているので、塾などで訓練する必要はなく、推奨もしないとしています。

保護者としては、お子さんにプレッシャーを感じさせず、リラックスしてテストを受けられるようにしてあげるのがいいでしょう。

詳しいことは、ウェブサイトwww.naplan.edu.auをご覧ください。08年と09年の過去問題も見ることができます。


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎6年半の香港駐在を経て、96年よりシドニーに在住。11年間ローカルの幼児教育機関に教師として勤務し、その間Authorised Supervisorも務める。現在は、児童教室「子どもクラブ」を運営する傍ら、日本語補習校の教師、NPO日豪教育サポート・グループでの活動も行っている。

 

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