GAP YEAR−ギャップ・イヤー

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

GAP YEAR−ギャップ・イヤー

 

Q: 先日友人の息子さんにばったり会い、「大学はどう?」と聞いたところ、「今年ギャップ・イヤーなんで、バイトしてます」と言われました。「ギャップ・イヤー」とは何のことでしょうか?

おそらくご友人の息子さんは、去年HSCを終えて大学にも受かり、今年から入学する予定だったのですね。

「ギャップ・イヤー(Gap Year)」とは、通常大学入学が決まった人が、大学を1年間休学してアルバイトや旅行などをして過ごす期間のことを言います。休学するために大学に費用を支払う必要はありません。日本の大学では休学する場合、国公立は基本的に無料のようですが、私立大学は無料のところはほとんどなく、1年間で数万円から高いところでは100万円近く支払わなければならない大学もあります。そのため、休学を考えている人はそのことも考慮に入れて大学を選ばなければなりませんし、世間的にも病気などの理由以外で休学するのはまだ一般的ではないように思います。

海外ではギャップ・イヤーには、人生経験のため、また文化的見聞を広めるためにワーキング・ホリデーを利用して外国に行ったり、長期国内旅行に出かけたりする人が多いようです。

また、オーストラリアでは大学の学費を自分で出す学生が多く、次の年からの学費を稼ぐためにこの期間にアルバイトをする人も多いようです。企業側も優秀な人材を早く見つけようと、ギャップ・イヤーの学生を積極的に採るところがあると聞いています。企業としては、正社員として雇う前に、少し安い賃金で良い人材を見極めることができ、優秀な人材にはインターンシップや学費を提供してその人たちを確保することができるので、一石二鳥と言えるでしょう。

ほかには、自分の目指す大学のコースの準備のためや、ほかの分野の勉強をするために海外留学をする人もいます。ギャップ・イヤーの人を対象にした海外留学プログラムやボランティア・プログラムを提供しているエージェントもあるので、それらを利用すると効率よく勉強ができ、資格を取ることもできるのではないでしょうか。

ぜひ、ギャップ・イヤーを利用して、若いうちにしかできない経験をしてほしいと思います。

●チャイルドレンズ・サービス・セントラル
Tel: 1800 -157-818
Web: www.cscentral.org.au
※日本語通訳が必要な場合は、131-450に電話をして通訳を頼むことができる。


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して在豪日本人のための現地教育のシラバスやバイリンガル教育の情報共有に努めている

 

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る