卒乳について

BreastFeeding

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卒乳について

最終回のテーマは卒乳です。

WHOは、生後半年は完全母乳を、離乳食が始まった後も2歳またはそれ以降でも母乳を続けることを推奨しています。

卒乳の理想的な形としては自然卒乳が挙げられます。自然卒乳とは、お母さんと赤ちゃんが自然な形で徐々に母乳から離れるという方法です。この場合、お母さんは積極的に授乳をしませんが、拒むということもせず、自然な流れに従います。

自然卒乳を経験されたお母さんには、過度な乳房緊満に悩んだりすることもなく、気が付いたら卒乳が終了していたという感想をお持ちの方が多いでしょう。しかし、何らかの理由で短期間で計画的に卒乳を進めたいとお考えのお母さんも多いと思いますので、いくつかヒントを差し上げたいと思います。

まず初めに、1日の授乳回数を1回のみ減らします。その時、赤ちゃんが最も必要としないと思われる時間帯の授乳を飛ばしましょう。そして、数日から1週間ほどそれで様子を見てください。

この期間はお母さんの乳房の状態と赤ちゃんの要求のバランスによって決めてください。例えば、昼近くの授乳を1回抜くとします。そして数日〜1週間後に、早めの午後の授乳をまた1回抜きます。さらに数日〜1週間後に夕方遅めまたは午前半ばごろの授乳を抜くという具合に進めてみましょう。

過度の乳房緊満を抑えるために、1日1、2回の搾乳も行ってください(これは乳房の緊満状態によって回数を調整します)。ただし、「張っているが我慢できる程度」の状態に保ってください。

スキップした授乳時間には母乳以外の飲み物や食べ物をあげましょう。赤ちゃんの月齢や年齢によってあげれるものは違いますが、人工乳、牛乳やジュースなどがよいでしょう。卒乳期間は、十分なスキンシップも忘れずに行ってください。

そして、乳房にしこりや痛みがないかも毎日チェックしてください。しこりがある場合、その部分をマッサージして乳管のつまりを解消しておきましょう。

赤ちゃんが母乳を欲しがる時間帯に外に連れて出て、公園などでほかの赤ちゃんと触れ合う時間を持ち、ボトルやカップで飲み物をあげてみるのも良い方法でしょう。

卒乳はお母さんと赤ちゃん両方が無理なく進めていくことが肝心です。赤ちゃんが嫌がったり病気になって、もっと母乳を欲しがるようでしたら、ぜひ後戻りしてください。

3年にわたって掲載させていただきました母乳育児に関する当コラムは、今回が最終回となりました。微力ながらお母様方の育児のヒントになれたことに心から感謝いたしております。長きにわたりお読みいただき本当にありがとうございました(※コラムのバック・ナンバーはこちらでご覧いただけます)。

母乳育児についてご相談がございましたら引き続き以下のウェブサイトからご相談いただけます。
Web: breastfeeding081.jimdo.com

 


 

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スケッティーノ潤子
(すけってぃーのじゅんこ)

プロフィル◎ウロンゴン病院勤務助産 師。日本の公立病院で助産師として 20年間勤務後、2005年に来豪。国際 認定ラクテーション・コンサルタント IBCLC(母乳育児のスペシャリスト)

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