
Food Recipe
親子で作ろう ! 元気がでる食卓
栄養満点、冷たく冷やして飲んでもいい
ビ−トル−トのス−プ
野菜や魚には、昔から、出盛り期の時期、食べごろの時期があり、これを「旬」と呼んでいます。旬とは「大量に収穫できる時期」であり、「最も味の良い時期」ということになります。そして、自然の摂理として、栄養価(ビタミン、ミネラル)もたいへん高くなっています。10月のオーストラリアの旬の野菜と言えば、ビ−トル−ト、アスパラ、ア−ティチョ−ク、ブロッコリ−、リ−ク、カリフラワ−、オクラなどがあります。
今回は真っ赤な野菜、ビ−トル−トをご紹介します。日本ではビ−トル−ト+ボルシチぐらいしか思いつかないような、あまりなじみのない野菜ですが、意外にいろいろな利用法があります。生で野菜ジュ−スに入れる、茹でる、もしくはオ−ブンで焼いてサラダにする。マッシュにしてディップやス−プ、酢に漬けてピクルスにする(OZバーガーには欠かせませんね)などです。
若い葉や茎は、サラダや付け合せにも利用できます。生のビ−トル−トは、色のわりに、味にはくせがないので、子どもでも抵抗なく召し上がれます。

ビートルートの栄養価は?
根はビタミンC、葉は鉄分が豊富です。また、葉酸、水溶性と非水溶性の食物繊維と数種の抗酸化物質を多く含んでいます。また、とても甘い野菜で、ニンジンやスイートコーンよりも糖分を多く含んでいます。人によって尿や便が赤くなることがありますが、健康には影響ありません。
■材料(4〜6人分)
ビートルート中2個 …………………………………………………………………….. 約400g
玉ねぎ1個 …………………………………………………………………………………….約200g
ジャガイモ大1個 ………………………………………………………………………….約250g
スープ・ストック ………………………………………………………………………….. 3〜4カップ
ヨーグルト、レモン、塩、こしょう …………………………………………… 適量
■ 作り方

日本ではあまりなじみがないですが、実はさまざまな料理に使える
(1)ビートルート:よく洗い、皮をむく。玉ねぎ:スライスする。じゃが芋:皮をむき、1〜2センチぐらいの大きさに切る。
(2)油、もしくはバターで野菜をよく炒め、スープ・ストックを加える。野菜が柔らくなるまで中火で約30分煮る。
(3)フード・プロセッサーでピューレ状にする。スープが濃いようなら、スープ・ストックを足す。再び鍋に戻し、塩、こしょうで味を調える。
(4)器に盛り、お好みで、レモン汁とヨーグルトを加える。
食べ切れない場合は、ピクルスを作りましょう。よく洗ったビートルートを鍋に入れ、約1時間茹でます(圧力釜なら約10分)。もしくはオーブンで約1時間加熱します。竹串がスッと通るくらいになればOKです。
粗熱がとれたら皮をむきます。指でなぞるようにすると、ツルンとむけます。5ミリぐらいにスライスし、寿司酢につけます。本格的に作る場合はお酢にこだわる方がいいのでしょうが、私はいつも寿司酢に漬けています。

才川須美
管理栄養士&食育インストラクター
プロフィル◎管理栄養士&食育インストラクター。日本では管理栄養士として栄養専門学校に勤務するかたわら、日本企業の栄養コンサルタントを行う。来豪後は、その経験を生かしフード・コンサルタントとして企業の製品開発、オージー向けの料理指導、料理教室「Sumi’s Kitchen」をシドニーにて主宰。今年はスクール・ホリデーを利用して“COOK &MAKE”を企画。日本の家庭科をカバーするような内容になっており、料理はもちろんソーイングも行う。大人対象のクラスは「マンスリー・クッキング・クラス」「和食クラブ」「男の料理教室」を開講。
Web: www.sumiskitchen.com