GCマラソン、市民ランナーにゴール・インタビュー

ゴールドコースト・マラソンをさわやかに快走

市民ランナー、
川内優輝選手& 保坂好久選手にゴール・インタビュー!

リポート
左から保坂選手、女子2位の扇まどか選手、川内選手

6月30日〜7月1日に行われた、今年のゴールドコースト・エアポート・マラソン。日本からも、729人もの参加者が走り、大きなにぎわいを見せた。アフリカ勢に続き、日本男子トップの4位で見事ゴールした公務員ランナー、川内優輝(かわうち・ゆうき)選手と、60〜64歳の年代別で1位となった保坂好久(ほさか・よしひさ)選手。ゴール後にビーチでくつろぐ2人が、本紙のインタビューに気さくに答えてくれた。

川内優輝選手(25歳)は、埼玉県庁に入庁し、現在は春日部高校定時制に勤める埼玉県職員。「公務員ランナー」というニックネームで親しまれ、数々のマラソンで優勝または上位入賞を果たし、実業団主体のマラソン界に衝撃を与えてきた。今回のゴールドコースト・マラソンでも、日本男子ではトップの4位。倒れこみそうになるまで力を出し切るそのスタイルが、英語圏のランナーの間でも話題となっている。 「Zip up your man-suit」という、男らしくもっと頑張れ、というような俗語をもじって「Zip up the Yuki-suit」(優輝のようにもっと頑張れ)という言葉が、最近インターネット上のランナーの間で頻繁に使われているほどだ。「そんな風に言ってもらえるのは、嬉しいです。オーストラリアのランナーにも、アフリカに負けず、頑張ってほしいです。オーストラリアでも、いずれ実力のある市民ランナーが出てくると思います」

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ゴール直後にビーチで仲良く握手を交わす2人

そして、60歳、61歳の年代別世界記録保持者で、静岡県下田から参加した保坂好久選手。今回のゴールドコースト・マラソンでも、60〜64歳の年代別で1位という成績でゴールを迎えた。「63歳の世界記録を目指して走ったんだけど、後半が伸びなくて残念だった。風がなくてコンディションも良かったけどね。去年は2分くらい届かなかったけど、今回は7分くらい遅れちゃった。悔しいけど、まだ今年はほかのレースがあるから」

ゴール後に、クーリング・ダウンを兼ねてビーチで一緒にくつろぎながら、川内選手が、「今日、タイムはどうでした?」と尋ねると、「思い切り途中でタイムが落ちちゃったー。途中まで結構いい感じで来てたんだけどさぁ。意外と後半来るよね」となごやかに答える保坂選手。「ゴールドコースト・マラソンは、コースがいいから記録が出しやすいってことだけど。記録って、出そうでなかなか出ないんだよね。もう、出る時はぽっと出ちゃうんだけどね」と、笑いながらも残念そうな顔を見せた。

実は保坂選手は、今年前半にインフルエンザで体調を崩してからというもの、まだ調子が戻らず、完全な状態で臨んだレースではなかった。「帰ってからまた練習増やさないと。やっぱり僕の場合は、1日40キロ毎日やらないとだめだね」。60歳を超えて、40キロを走り込むというその練習量のすごさ、そしてそれを毎日続けるという継続力のすごさ。しかも保坂選手は、42歳にして初めてマラソンを経験したというのである。強い信念と努力があれば、いくつになっても新しいチャレンジに挑むことができるということを、身をもって体現しているランナーなのだ。「もう、死ぬまでマラソンを続けるつもり。年代別の世界記録は、90代くらいまであるからね(笑)。次は、8月に北海道マラソン。世界記録を出せるように頑張ります」

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ゴール直前の、保坂好久選手。世界記録には届かなかったものの、今大会年代別1位のゴールだった

もちろん川内選手も、実業団主体というこれまでのマラソン界の常識をことごとく覆してきたランナーである。「今日はもう、この後すぐに帰っちゃうんです。明日から仕事です。明日の今ごろはもう机に座って書類とにらめっこです(笑)」。ゴールドコースト・マラソンが行われたのは、日曜日の朝。全身全霊をかけて走り抜いた後、その日の便で日本へ帰って、翌日からはもう普通に仕事をすると言うのである。「また9月にもシドニー・マラソンへ参加しますので、楽しみにしています」。

国を超え、世界という舞台で実力の限りを尽くす、2人の市民ランナー、川内優輝選手と保坂好久選手。その輝かしい記録の裏には、凄まじいほどの毎日の努力の積み重ねが隠されている。同じ日本人として誇らしくなるような2人の勇姿に、改めて声援の拍手を送りたい。

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