オーストラリアの手話を学びたい

オーストラリアの手話を学びたいオーストラリアの手話を学びたい

 メルボルンの大学やTAFEなどに通う学生に、キャンパス・ライフやプライベートについて話してもらう。今回は、聴覚障害者協会「ビクトリアン・デフ・ソサイエティー(通称ビックデフ)」で、オーストラリアの手話、オーズラン(Auslan)を学んだ荒田さんに話を聞いた。
荒田真由美さん
The Victorian Deaf Society(Vicdeaf)

■オーストラリアの手話を学びたい
 ハキハキした態度とはつらつとした笑顔が印象的な荒田さん。日本では、四天王寺大学の人文社会学部の言語文化学科英語英米文化専攻と教育学科に所属する3年生だ。荒田さんは生まれつき耳が聞こえないが、唇の動きから相手の言葉を理解するリップ・リーディングができるため、大学でも健常者と一緒に授業を受けている。日本にいる時に、オーズランを学べるツアーを見つけ、今年8月にメルボルンに来た。「今まで北欧、アメリカ、アジア、中東など8カ国に滞在して、各国の手話や社会福祉について学びました。オーストラリアは初めてだし、こちらの手話を学ぶ良いチャンスだと思って」。
■各国の多彩な文化を吸収
 ビックデフで約1カ月間、英語とオーズランを勉強した。「クラスメートは各国からの移民の人たちだったので、いろいろな文化を学べて楽しかったです。午前は先生とマンツーマンで勉強して、午後はクラスメートと一緒にシティなどに出かけました」。手話のできるスタッフがいるカフェにもよく行き、友人の輪も広がった。オージーのフレンドリーな態度に感動することも多々あった。「トラムで居眠りをした時に、隣の人がずっと頭を支えてくれたこともありました(笑)」。荒田さんは英語のリップ・リーディングもできるが、やはり苦労はあった。「口をはっきり開けずに話されたり、逆に、気を遣ってゆっくり話してくれても単語の切れ目が分からず、大変でした」。
■将来は、手話を生かした仕事に
 留学生活は瞬く間に過ぎた。帰国後は、大学に戻る荒田さんに、将来について聞くと目を輝かせて話してくれた。「どこで働くことになるか分からないけど、今まで勉強した手話を生かして、日本や外国で、聾者のためのツアー・コンダクターになれたら」。また、過去に、途上国には聾学校がなかったり、あっても通えない人がいるという現状を目の当たりにしたこともあり「そういう問題を解決できるように、青年海外協力隊で働くことにも興味があります」と語る。行動派で前向きな彼女なら、きっと夢を叶えるだろう。

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