【サークル紹介】ジャパニーズ・ケアラーズ・グループ

サークル・コミュニティー紹介in Sydney

シドニーを拠点とするサークルまたはコミュニティーの活動に編集部員が突撃し、取材を敢行。それまでなかなか発信しきれなかった活動の詳細や団体の魅力を紹介する。

第2回 ジャパニーズ・ケアラーズ・グループ

広がり続ける「ケアラー」の輪

シドニー北部チャッツウッドを拠点に活動する、障害のある子どもを持つ保護者の会「ジャパニーズ・ケアラーズ・グループ(Japanese Carer’s Group)」。月に2回、第2・4水曜日の午前10時半から午後12時半まで、代表であるひとみグッドウィンさんの自宅で保護者同士の情報交換会を開催する他、「ケアラー」(介護する側)が知っておきたい専門知識に関する学習会を開催している。

取材当日はチャッツウッド・ドガティー・コミュニティー・センターで学習会が開催された
取材当日はチャッツウッド・ドガティー・コミュニティー・センターで学習会が開催された

2014年から、NSW州政府より公的資金援助を受け運営を行う非営利団体として活動を展開しているが、同会の設立は17年前、ひとみさんとある保護者とのつながりがきっかけだったという。

「当時、私の4歳の息子が多動症と診断され、その後、友人の1人が似た症状のお子さんを持つお母さんを紹介してくれました。その縁がきっかけで息子が通っていた幼稚園の他の保護者の方ともつながりができました。そして、保護者同士でのつながりがある程度大きくなった時、定期的に交流の場を持ちたいと考え現在の会を発足させたんです」

そうして始まった同会の活動には、毎回10人近くの保護者が参加するというが、同会のメーリング・リストには30人以上の保護者が登録されている他、日本からの問い合わせも多くネットワークは広い。保護者同士を支え合う輪は、今も広がっている。

保護者にとっての大きな心の支えに

同会の取材に訪れた当日は、「障害を持つ子にどう性を教えるか」というテーマの下、ゲスト・スピーカーのリズ・ドアさん(リレーションシップ・アンド・プライベート・スタッフ代表)を迎え学習会が開催されていた。センシティブな内容ではあったものの、参加者は軽食や紅茶などの飲み物と共に、真剣ながらもリラックスした姿勢で学習会に臨んでいた。

インターネットを通じ幅広い情報収集が可能となった時代ではあるが、このような学習会や情報交換会を開催する意義をひとみさんはこう語る。

英語での情報も通訳付きで丁寧に解説される
英語での情報も通訳付きで丁寧に解説される

「障害児を持つ保護者の方たちは、悩みをなかなか打ち明けられず、抱え込んでしまいます。ただ、この会に参加することで同じ境遇の方と日本語で話し、気持ちを共有することができます。悩んでいるのは自分だけじゃない、と分かることが障害のある子どもを持つ保護者にとっての大きな心の支えになります。私たちの活動の根底には、そうした『精神的な支えになる』ということがあります」

また、同会事務局のメンバーの1人は「その場にいなければ理解しきれないニュアンスも多いので、参加を考えている方には実際に会に足を運んで欲しい」と言う。

ケアのための専門的な知識の習得だけでなく、何より悩みを分かち合うことが明日への大きな希望となる。(リポート:編集部・山内亮治)

PRメッセージ


代表
ひとみグッドウィンさん

もし、今悩んでいらっしゃるという方は、1人で悩み続けないようにして欲しいです。私たちの会には同じような悩みを抱えている保護者の方がたくさんいて、その方たちと悩みを共有するだけで、気持ちはとても軽くなります。ジャパニーズ・ケアラーズ・グループの会への参加を考えている方には、ぜひ一度私たちに連絡して頂き、定例の情報交換会や学習会に足を運んで頂ければと思っています。

■ジャパニーズ・ケアラーズ・グループ
Tel: 0411-139-872(ひとみグッドウィン)、 Email: fumikae@tpg.com.au

シドニー市内を拠点とし、当コーナーでの紹介を希望するサークルまたはコミュニティーは、代表者氏名・団体名・活動内容・活動場所を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)までご連絡ください。また紹介団体については、非営利団体に限ります。

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