【サークル紹介】シドニー将棋クラブ

サークル・コミュニティー紹介 in SYDNEY

シドニーを拠点とするサークルまたはコミュニティーの活動に編集部員が突撃し、取材を敢行。それまでなかなか発信しきれなかった活動の詳細や団体の魅力を紹介する。

第11回 「シドニー将棋クラブ」

将棋の輪を広げたい

「パチッ……、……パチッ」

ある日曜日の午後、シドニー市内のフード・コートの一角で将棋を指している集団がいた。シドニー中心部で活動している「シドニー将棋クラブ」だ。将棋と聞いて、どんなイメージが湧くだろうか。同クラブ代表の松本秋馬さんは、「対局が始まれば皆、同じ所からのスタートであり、地位や名誉、また性別、年齢、国籍は関係ありません。その人の生き様や性格、考え方などが浮き彫りとなり、本当の自分と向き合うことができるゲームです」と語る。

熟考を重ね、盤上と対戦者を交互に見返す
熟考を重ね、盤上と対戦者を交互に見返す

松本さんはウェスタン・シドニー大学を卒業後、現地法人で勤務しているが、ある時精神的にどん底まで追い詰められ、偶然同じような境遇の人と出会った。そして、共通の趣味であった将棋を一緒に始め、もっといろいろな人と将棋をしたいという意欲が湧いてきたことが同クラブ発足のきっかけだという。

多国籍に広がりを見せる将棋の世界

小学生から年配者まで幅広い年齢層に加え、多国籍の人たちが参加している
小学生から年配者まで幅広い年齢層に加え、多国籍の人たちが参加している

同クラブは発足から2年が経ち、現在30人程が在籍しており、第1・第3日曜日(1PM~4:30PM)にタウン・ホールにあるフード・コート、毎週木曜日(6PM~10PM)にクイーン・ビクトリア・ビルディング(QVB)のカフェで活動している。取材日は、小学生2人を含む日本人、マレーシア人ら約8人が参加していた。同クラブは他にもフランス、ドイツ、台湾など国際色豊かな面々がそろう。取材時に私も、日本将棋連盟(以下、連盟)監修の「スタディ将棋セット」から将棋を学んだというオーストラリア人のクリスさんと対戦させてもらい、あえなく撃沈した。チェスや中国将棋も経験したという彼に「将棋のどこが面白いのか?」と尋ねると、「獲得した駒を再び使えるという将棋独特のルールに興味を持った。将棋は駒たちが協力しないと守れないし、攻めることができないのでより戦術が試される」と返ってきた。

オーストラリアで確立させたい将棋の文化

海外の人たちは連盟公認のゲーム・アプリ「将棋ウォーズ」で自身の実力を鍛錬、計測しているらしい。アプリ内で級・段を取得すると、そのままその人の実力として反映される。同クラブはウェブサイト上で1チーム3人の国別対抗リーグ戦「World Shogi League」に挑戦中で、優勝すると獲得できる「プロ棋士との対戦」を目標に毎月各国代表と対戦しているという。

松本さんは今後の目標に「連盟の支部設立」を挙げてくれた。現在支部があるのは、オセアニアではニュージーランドのみでオーストラリアにはまだ存在していない。支部があれば、年に一度プロ棋士が講義に来てくれるそうだ。今回の取材で既に将棋の波は来ており、世界中で将棋の魅力に気付き、楽しむ人たちが増えていくはずだと実感した。(リポート:高坂信也)

PRメッセージ

代表
松本秋馬さん

「まさかこの人が?!」と思うような人の指す将棋が強かった時、将棋は純粋に人間対人間の戦いだと気付かされます。そして、そうした人たちの対局を観たり、自分も対局したいと思った時にシドニー将棋クラブを作って良かったと思います。どんな人でも構いません。皆さんぜひ遊びに来てください! また、活動場所を貸して頂ける人も探しています。連絡は松本(Tel: 0430099510、Email: sydneyshogiclub@gmail.com)まで。

シドニー市内を拠点とし、当コーナーでの紹介を希望するサークルまたはコミュニティーは、代表者氏名・団体名・活動内容・活動場所を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)までご連絡ください。また紹介団体については、非営利団体に限ります。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る