【サークル紹介】裏千家淡交会シドニー協会

サークル・コミュニティー紹介 in SYDNEY

シドニーを拠点とするサークルまたはコミュニティーの活動に編集部員が突撃し、取材を敢行。それまでなかなか発信しきれなかった活動の詳細や団体の魅力を紹介する。

第13回 「裏千家淡交会シドニー協会」

裏千家淡交会シドニー協会の活動

「三千家」という言葉をご存知だろうか。茶道の流派「表千家」「裏千家」「武者小路千家」を表す言葉で他にも流派はあるが、中でも代表的なそれら3つを品格としてそう称する。その中の裏千家、いわゆる“お家元”のお点前(てまえ)を稽古する場所は日本全国・世界諸地域に点在しており、それらを取りまとめた総称を淡交会と呼び、シドニーにも協会は存在している。豪州内ではブリスベン、メルボルンにも協会があり、シドニー協会はカウラやダボ、ニューキャッスル、ウーロンゴンのNSW州の他、ニューカレドニア、ニュージーランドも管轄する。7月初旬にシドニーで行われた、京都から来豪した加藤宗雄業躰(ぎょうてい)先生(お家元直属の茶道の指導者)の稽古にはニュージーランドを含め方々から協会員が集まったそうだ。

今年7月に行われた業躰先生の稽古に参加した皆さん
今年7月に行われた業躰先生の稽古に参加した皆さん

業躰先生が来るような稽古は数年に1度だが、通常は免状(裏千家の制度。茶名、準教授、正教授と段階がある)を持った先生方による稽古が1カ月に数回行われている。そしてシドニーでは、稽古ができる場所が4つあるという。

その他、年に1回のシドニー植物園で唯一パブリックに開かれる年次茶会を行う。昨年は来場者が200人を超え、畳スタイルとテーブル・いすスタイルの2席が設けられ、お茶とお菓子を振る舞ったという。また、メンバーズ茶会という、先生方の門下(社中)の垣根を超えた交流もあるそうだ。

楽しくやること

取材当日は、シドニー協会理事兼広報担当のデ・ケリス美香子さんに話を伺った。美香子さんは高校生のころに茶道を経験したが、卒業後は機会がなく再開したのはシドニーで、約10年前からだという。同協会には以前茶道をしていた人も多いが、初めて茶道に触れる人もおり、最近はローカルの協会員も増え続けているそうだ。

「豪州に住んでいるとやはりこの国と融合しないといけない部分があり、その点がいつも課題です。そのためにはお互いを理解することが大切。お茶のスタイルは変わることはないけれど、“一緒にやっていこう”という気持ちが必要だと思っています」

稽古の様子
稽古の様子

また、美香子さんは時々自身で茶会を主催するそうだ。その際には茶箱(簡易の茶道用の道具セット)を持って公園でピクニック・スタイルで行う。「皆で相談し合っている時が一番楽しい。大人のおままごとです」と笑顔で話してくれた。

お茶は懐石料理を食べた後の締めに飲む物だという。皆でご飯を食べた後に茶会をしてみると、堅苦しくならなくて良いかもしれない。稽古では、所作や作法を学べ、茶道の奥深さを知ることができる。体験入門もできるようなので、興味がある人はそこからトライしてみてはいかがだろうか。(リポート:高坂信也)

PRメッセージ

シドニー協会理事兼広報担当:デ・ケリス美香子さん

お茶をやっている時は頭が真っさらになるんです。普段は、仕事や家族のことで忙しくなかなか自分の時間が持てませんが、そこから離れて茶室の中にいると、その空間だけが自分の世界となり、まるで瞑想しているかのような感覚になります。一度体験してみてください。帛紗(ふくさ)、扇子、懐紙、白の靴下(足袋)を忘れないでくださいね。Email: chado.sydney@gmail.com、フェイスブック(「Urasenke Sydney」で検索)。

シドニー市内を拠点とし、当コーナーでの紹介を希望するサークルまたはコミュニティーは、代表者氏名・団体名・活動内容・活動場所を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)までご連絡ください。また紹介団体については、非営利団体に限ります。

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