ワンダフル・ライフ「犬と住む場合の地域の決まりについて」

ワンダフル・ライフ in AUS

第9回犬と住む場合の地域の決まりについて

スパーキーが我が家にやって来てしばらくすると、市役所から手紙が届いた。どうやらスパーキーが吠えてうるさいと、近所の人からクレームがあったようなのだ。スパーキーはそのころ、まだ子犬でやんちゃ盛り。むだ吠えは一切しなかったが、誰かが我が家の塀へ近付くと、ワンワンワン……!と、ここぞとばかりに番犬魂を発揮していた。番犬としては優秀でうれしい限りだが、近所に迷惑だと言われてしまっては仕方がない。それからしばらくの間、吠えないよう教え込むために四苦八苦するはめとなった。

動物の騒音についてはQLD州各市でも細かな法律が決まっており、例えばゴールドコースト市には「Local Law No.12 (Animal Management) 2013」という法律がある。①動物がうるさかったのが1回以上であり、更に②日常生活に支障をきたす(会話が妨げられる、テレビ・ラジオや音声が普通の音量では聞こえない、眠りを妨げられるなど)という条件を満たすと騒音とみなされる。

犬のオーナーにはまず警告書が届き、改善されない場合は市の調査などの段階を経て、最終的に罰金や犬を取り上げられてしまうこともあるようだ。また、この法律では、騒音だけではなく動物の臭いやフェンス越しに追いかけてくる犬も問題になる。

他にも、犬を飼う場合は生まれて12週間以内、新しく飼う場合とその市へ引っ越してきた場合は14日以内に市役所に登録しなくてはならないこともQLD州の法律で定められている。更に2009年4月10日以降に生まれた犬猫は全て売買または譲渡する前にマイクロチップを埋めることが義務付けられている。

1軒で飼える犬の頭数も市によって定められており、ブリスベンでとゴールドコーストでは2頭まで。それ以上の頭数を飼う場合は、市に許可を得なくてはならないことを忘れてはいけない。

我が家では、数年前に1エーカー以上ある母の家に居候していた時、母と私たちの犬を合わせて4匹飼っていたことがある。申請すると、市役所が飼育方法や敷地、フェンスなどを視察に来た後、許可証を発行してくれた。

犬の出産も、必ず届け出なくてはならない。QLD州では17年5月26日に法律が変わり、プロのブリーダーではなく家庭で子犬を産ませる場合でも必ず子犬の生後28日までの間にブリーダーとして登録が必要だ。

■QLD州のペットに関する法律Web: www.qld.gov.au/families/government/pets/pet-laws


ランス陽子
フォトグラファー/ライター。現在、美術博士号取得のためグリフィス大学に在学しながら、オーストラリアで古くから牧羊犬として愛されているボーダー・コリーのスパーキーとゴールドコーストで暮らす。
Web: www.yokolance.com.au

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