【8月】最新BOOKトレンド・チェック

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック
協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードとともに読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

歴史を振り返ると、過去にはたくさんの戦争がありました。その要因は、侵略や独立のためであったり、宗教間による争い、資源の独占、内乱などさまざま。現代では戦争体験者が高齢となり、戦争の事実を知らない子どもたちや親世代の理解の浅薄さが不安視されています。今回は、次の世代に戦争の恐ろしさと平和の大切さを伝え、長く読み継がれているロングセラーから、子どもたちにも無理なく読め、戦争への理解が深まるような作品をご紹介していきます。

今、売れている本は?ベストセラー・ランキング(2016年6月27日~7月3日)

■文庫ベストセラー

1 夢幻花 東野圭吾 PHP研究所
2 植物図鑑 有川浩 幻冬舎
3 小説君の名は。 新海誠 KADOKAWA
4 64・上 横山秀夫 文藝春秋
5 泣き童子 宮部みゆき KADOKAWA

■新書ベストセラー

1 夜を乗り越える 又吉直樹 小学館
2 言ってはいけない 橘玲 新潮社
3 日本会議の研究 菅野完 扶桑社
4 壊れた地球儀の直し方 青山繁晴 扶桑社
5 捨てられる銀行 橋本卓典 講談社

今週のトレンド・キーワード 『戦争・原爆について書かれた本!』

子どもと一緒に読める外国絵本

『おしっこぼうや』
ウラジーミル・ラドゥンスキー
らんか社(価格:A$32.75<会員価格A$29.48>

ベルギーのブリュッセルにある「小便小僧」をモデルにしたお話。戦争が起こり、1人になってしまったぼうや。お父さん、お母さんを探して怯えながら街をさまようが、何よりも今したいのは「おしっこ」。戦争を繰り広げる連中の頭上からおしっこをかけ、争いを止めようとする痛快かつ心温まるお話。あまり知られていない銅像の裏に隠されたストーリーを子どもと一緒に楽しめる1冊。自由な色使いの絵と、大きな文字や曲がりくねった文章など構成も面白い。

平和は「お隣さん」との理解から始まる

『かきねのむこうはアフリカ』
バルト・ムイヤールト
ほるぷ出版(価格:A$30.85<会員価格A$27.77>)

子どもの純粋な目線から、人種差別や文化摩擦についてさりげなく語る1冊。ぼくの家には小さな庭があって、近所の庭もどこも同じく奇麗に手入れされている。でも最近越してきたお隣さんだけは別。どうやら奥さんはアフリカ人らしい、ということで周囲の大人たちはどことなくあざけりの目を向ける中、小さなぼくは興味津々でお隣さんから目が離せない。アフリカ人と子どもの出会い、そして国際交流をユーモアたっぷりに描く味わいのある絵本。

後世に消えない愚行

『地雷ではなく花をください』
柳瀬房子
自由国民社(価格:A$32.75<会員価格A$29.48>)

戦争が終わり平和となった今も被害をもたらしている「地雷」について学ぶことができる作品。この絵本では、案内役であるウサギの「サニーちゃん」が地雷や、過去に起きた残酷な事実などを解説してくれ、子どもでも分かりやすく無理なく読むことができる。既に多くの児童に読まれており、続、続々編も出版されている他、収益金は地雷撤去の費用に充てられる。同じ過ちを繰り返さないために、世代を越えて理解を深められる1冊。

ランキングからPick up!


『壊れた地球儀の直し方』青木繁晴/扶桑社新書

世界秩序が激変する現代、ぼくら日本人、祖国日本のやるべきこととは? ‘幻の名著’が12年の時を経て、今よみがえる! 「世界覇権国家」アメリカが没落する端緒となったイラク戦争。その激戦へと単身現地に入り、実情を直接体験し、複数回死の淵にまで追い込まれた著者による予言の書。本書中の見解の多くが現実に起きていることに、驚嘆を禁じ得ない。

KINOKUNIYA便り

新学期が始まる8月は、日本語学習書のプロモーションを実施します。日本語を勉強している人、またこれから勉強しようかな? と考えている人のご来店をお持ちしています。また書籍購入で他の語学書が安くなるキャンペーンも実施しますので、英語学習書を買うチャンスでもあります。期間は8月1日(月)~13日(土)まで。ウェブ・ストアも同時開催となりますので、併せてご覧ください。

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