【2月】最新BOOKトレンド・チェック「中国の文化を紹介する本!」

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック

協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードと共に読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

オーストラリアの2月はチャイニーズ・ニュー・イヤー(中国の旧正月)があり、今年は5日にスタートします。4日はイブ、すなわち大晦日に当たり、この日からシドニー各地で2週間にわたって旧正月を祝うさまざまなイベントが開催されます。中国系住民の多いオーストラリアですが、アジア人だけでなくお祭り気質のオージーも一緒にこの時期を楽しみます。2019年も旧正月は、グルメやパフォーマンスのイベントが盛りだくさん。西洋文化の中で楽しむ東洋文化、異国情緒たっぷりの催しに出掛けてみましょう。

今、売れている本は? ベストセラー・ランキング(2019年1月6~12日)

■文庫ベストセラー

1 奈緒と磐音 佐伯泰英 文藝春秋
2 マスカレード・ホテル 東野圭吾 集英社
3 お伊勢まいり 新・御宿かわせみ 平岩弓枝 文藝春秋
4 十二人の死にたい子どもたち 冲方丁 文藝春秋
5 ノワール 硝子の太陽 誉田哲也 中央公論新社

■新書ベストセラー

1 一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋
2 国家と教養 藤原正彦 新潮社
3 日本が売られる 堤未果 幻冬舎
4 日本進化論 落合陽一 SBクリエイティブ
5 大阪的 井上章一 幻冬舎

今週のトレンド・キーワード「中国の文化を紹介する本!」

東洋思想文化の清華としての茶の湯

『茶道と中国文化』
関根宗中
淡交社(価格:A$40.02<会員価格A$36.02>)

禅の影響を多大に受けてきたと言われる茶の湯。しかしそのあちこちには、儒教や道教、易、陰陽五行など、禅以外の中国で生まれ育まれた思想体系が散見される。「稽古」「束脩(そくしゅう)」といった言葉の出典や、「南方録」や「山上宗二記」といった文献資料に散見する中国思想や文化を知ることで、東洋思想文化の清華としての茶の湯の姿について改めて考える1冊。

一般読者もその場で役立つプロ用の1冊

『よくわかる中国料理基礎の基礎』
吉岡勝美
柴田書店(価格:A$97.78<会員価格A$88>)

中国料理の基礎技術を、写真と共に分かりやすく解説。包丁、鍋、玉杓子など道具の使い方などを解説する「基本の動作」に始まり、炒める、揚げるといった各種「基本の調理」、「点心」、「麺・ご飯」に至るまでを取り上げ、内容は網羅的。基本の調理法で陥りがちな失敗例もピック・アップし、なぜ失敗したかの理由も紹介。またポイントもその都度、解説される。

漢字は誰が作ったのか

『漢字と中国人―文化史をよみとく―』
大島正二
岩波書店(価格:A$20.09<会員価格A$18.08>)

1字1字が意味を伴う漢字という字によって表現され、他の言語とは違った独自の歩みをしてきた中国語。漢字の起源から現在の簡体字まで、中国人は漢字に対してどのように取り組み、用いてきたのか。漢字の形、音、意味の問題を中心に、豊富なエピソードを交え日本に与えた影響にも言及しながら描き出す漢字文化史。

ランキングからPick up!

一切なりゆき/樹木希林

2018年9月15日に永眠した昭和・平成の名女優・樹木希林は、活字において数多くの言葉を遺している。語り口は平明だがユーモアを添えることは忘れず、しかし実はとても深い。彼女の語りが我々の心に説得力をもって迫るのは、借り物の言葉は1つもなく、それぞれが彼女の生き方そのものだったから。それは樹木希林流生き方のエッセンスだろう。心に沁みる樹木希林の言葉を玩味(がんみ)したい。

KINOKUNIYA便り

2019年、ハッピー・チャイニーズ・ニュー・イヤー! 中国の一大イベント「チャイニーズ・ニュー・イヤー(旧正月)」は、中華系移民の多いオーストラリアでも盛大に行われます。紀伊國屋書店のあるシドニーはチャイナタウンを中心に、街中がお祭りムードに包まれます。伝統的な旧正月のパレード、ナイト・マーケット、コンサートなど多彩な色と音楽に彩られる中国文化に触れてみましょう。

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