第19回 オーストラリア・ライフ・セービング・ニッパーズとは?

Lifeguard Yutakaの今日も僕は海をみていたライフ・セーバーたちの大切な道具、レスキュー・ボード

Lifeguard Yutakaの

今日も僕は海をみていた

 

美しく平和そうに見えるビーチも、海のプロの目を通せばドラマがいっぱい。もっと海を知り、もっと海と仲良くなるためのコツを、現役ライフガードが優しく指南。

第19回
オーストラリア・ライフ・セービング・ニッパーズとは?

日本ではあまり馴染みのない「ニッパーズ」と呼ばれる子どものためのライフ・セービング育成プログラムをご存じですか?

同じライフ・セービングと言っても、社会人が関わるパトロール監視活動もあれば、学生が主体のトレーニングもあり、その種類と活動内容はさまざまです。物心が付く前からライフ・セービングの楽しさや、やり甲斐を伝える、ニッパーズという名のトレーニング・プログラムもその1つです。

幼少期から早い段階で海を通してスポーツをする素晴らしさ、自分の身を守ることの重要さなどを学ぶ、子どもの成長を推進するこの教育プログラム。子どもはとても純粋で、なおかつとても頭が柔軟なので、飽きやすさを持ちながらも真剣に物事に取り組むことができます。ライフ・セービングでも、そんな子どもたちの特性を生かしながら未来のライフ・セーバーを育成しています。

小さな子どもでも大きな波を越え、その大きな波に乗り笑顔で浜に帰ってくる。そんな日々のトレーニングを通して、子どもたちには自立性や向上心が芽生え、どんどん大きく成長していきます。

プロのアスリート・ライフ・セーバーやライフガードもニッパーズ出身であったり、また水泳のオリンピック選手やプロ・サーファーにも、同じくニッパーズ出身の選手が多いようです。幅広い世界で活躍する数多くのスポーツ選手がニッパーズでの経験を生かし、アスリートや選手へと成長しているのです。

夕方のライフ・セービング・クラブの前には、数多くの子どもを迎える親御さんとその車がたくさん止まっています。スポーツ大国オーストラリアを支えているのは、そんな1人ひとりの親御さんたちなのかもしれません。


Lifeguard Yutakaの今日も僕は海をみていた

 

<プロフィ-ル>
朽木豊(くちき・ゆたか)

ゴールドコースト市のプロ・ライフガード。北はスピットから南はクーランガッタまで、海難救助に精を出す日々を送る。オーストラリアで採用された最初の日本人プロ・ライフガード。フェイスブック(Yutaka Kuchiki)も随時更新中。

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